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M&K建築事務所有限会社は建築物の設計監理を専門とする一級建築士事務所です。

   

甲斐の曲がり家−T   牧丘の家
 山梨の気候に合った家づくりの手法の一つとして、曲り家(L型平面の家)を提案いたします。

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青色がA邸、濃灰色が隣家

配置計画

変形した土地にどのように配置するかがポイントであった。母屋との関係・西隣の隣家との関係・北の一段高い敷地との関係それに、南側の道路との関係をすべて満足する案としてL型の配置計画を提案させて頂いた。

地域の気候に適応し、敷地の特徴を活かし
気持ち良く、長く愛される住まい
エコロジカルな住まい方




御主人の実家の母屋の隣の畑であった土地を使って家族4人の住まい計画としてスタートしました。

日照時間の長い山梨において夏の午後の西日を遮り居間の前テラスで暑さを遮りながら過ごせる事の方が価値があるのでは無いか、朝家族全員で摂る食事のときに朝日が差し込む食堂の大切さ等、敷地状況を分析して配置計画と平面計画をほぼ一緒に説明させて頂きながら計画案がまとまって行きました。

模 型

隣地との関係を模型で検証


      

外観

L型に折れ曲がった外観、長く伸びる壁は母屋との境界塀、外壁はそとん壁         アプローチから見た玄関  テラスに面した建具は戸袋に引込まれる

Aさんの最初の要望は総2階40坪の道路に面して四角な感じの家でした。敷地の状況を分析して私の見立てを説明しますと、この敷地における四角の不合理さを理解頂けたようです。

四角に変わるこの敷地にフィットした開いたL型案の良いところが自然にお分かりになったようです。子育て中の主婦にとって食事や洗濯をストレスなく行える、『ながらでこなせる』水回りを提案しました。

朝食は家族全員で朝日を浴びながら食べれる東向き、それに面したオープンキッチンは目線が合うように一段低くなっている。洗濯物は南向きの軒下で雨が降ってきても心配なく玄関方向からは見えにくい場所で、洗濯機は軒下に面して室内干しもできるワークスペースとして2台は置けて洗濯たたみ台もあります。浴室洗面脱衣もワークスペースに並んで台所からすぐです。

軒の出は1250o、2階のバルコニー状部分は布団干し手摺で登り梁より吊り下げている。2階のセットバック部分は隣家への日照確保の為、その屋根には太陽熱温水器を設置。室内には薪ストーブをメイン暖房として、予備暖房にFFファンヒーターを床下に設置しています。2階に溜まる暖気をダクトファンで床下に噴出しています。

床下は室内と同じ空気でつながっています。床下を暖めると簡易床暖の様にもなります
し、床下は地面と繋がっていますから夏は外気よりも涼しく、冬は外気よりも暖かい場所になりますから、地熱を利用した地熱冷房・地熱暖房ともいえます。

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