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宮城県白石市文化体育活動センター(キューブ)


 東北新幹線白石蔵王駅の近傍に計画された音楽ホールと催し物の出来る多目的空間を併設させ、地域の人々の活動と情報発信の場を目指した施設である。
 恐らく世界で初めてであろう、客席の周囲がガラス張りのパイプオルガンの為の音楽ホールを有し、2つの用途を共存させながら非常時に仕切る事が出来るように、建設大臣認定を受けて膜状の防火区画装置を設けている。また、上部構造から吊り下げられた喫茶スペースがホワイエの上い浮かんでいたり、アクリルで出来た音楽ホールの透明椅子等新しい試みに溢れた建築である。
 幾何学的形態により全体は構成されているが、公共のハードウェアーにありがちな閉鎖性をなくす為、道路境界線上には高い塀もなければ、厳つい門も無い設計としている。

新建築に掲載:    




2重ガラスの幕を下げ、バックステージの扉を閉めたホールの様子
外観夜景  
 
 内観:催し物場と音楽kホール、2つの用途に区画が無い      
 
音楽ホール内部:バックステージの扉が開く、2重ガラス内の幕を上げると外まで見える。

建築概要
主要用途 :音楽ホール・展示施設・屋内運動場
所 在 地  :宮城県白石市
敷地面積 :30,756u
延床面積 :13,047u
構造規模 :鉄骨造、一部RC造、地上4階建て
駐車台数 :275台
施   主 :白石市
設計監理 :竃x池秀人 都市・建築研究所 (実施設計・現場監理を担当)
施   工 :大林組・奥村組建設工事共同企業体
写真撮影 :田中宏明  写真提供:竃x池秀人 都市・建築研究所
掲載雑誌 :日経アーキテクテュア(1997.05)、新建築(1997.06)、商店建築(1997.06)、建築技術(1997.09)
受   賞 :JCDデザイン賞 奨励賞(文化・公共施設部門)