M&K建築事務所有限会社は建築物の設計監理を専門とする一級建築士事務所です。
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南北に細長い敷地－Ⅰ 八代町北の家
敷地形状が南北に長い敷地の事例です。
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配置計画
南北に細長く不整形ですが、107坪の面積がありますので、平屋建てで床面積約40坪の大きさの要望から計画をスタートしました。母屋に繋がる幅４ｍの敷地内通路が敷地東にあり、西側隣地はブドウ畑で、北側隣地は母屋の南庭に面しています。敷地利用について３案提案させて頂きましたが、２台分の駐車スペースと建物の関係から最終的に上記の配置関係となりました。配置の決定要因は、公道から少しでも離して車騒音を減衰させること、母屋庭にあまり大きな影を落とさないで、母屋から見たときにそびえ立たないで落ち着いて見えるように気を配り、公道側から見たときに母屋と自然な形で見える。（母屋よりも大きく見えな。）西日を避けて朝日と日中の南の光を大切にする。外構工事は敷地内通路の変更も考えて、後工事としたいが、現状でも対応できる外構計画も考えおきたい。以上のような内容から決まってきました。
南北に細長い少し不整形な土地。母屋に繋がる敷地内道路の西側の土地を使っての計画です。
『山梨の木で家をつくる会』の見学会に何度も参加され、ずいぶん前からお住まいの計画を立てられていましたが、敷地の選定の問題もあり、中々タイミングが合わなくて、相談もどうしたらよいか悩んでいたようです。
会の会長である山中さんを通して依頼頂き、敷地の選定の事からスタートしました。ご主人のお父さん所有の敷地に2階建て母屋がありその2階に2世帯でお住まいでした。広い敷地の中で住宅を建てるのに適した2敷地で計画案を提案させて頂きその中から、こちらの敷地を選定しました。充分納得いくように要望を伺い案を作成して、検討をして頂き、ご理解いただきながら進めさせて頂きました。
工事のセルフビルド部分も含めて大変満足いただいて、お住まいになられてから約半年経過した段階で竣工写真を撮影させて頂きました。
模 型
隣地との関係を模型で検証
外観
右奥の母屋との位置関係バランスをとるのに苦心しました。外構が整っていないのが残念。２階部分を低く抑え、北側への影響を最小限にすることに努めました。。母屋をつくるのに苦心された親の思いがある敷地に、息子夫婦の家を建てる。双方の思いを繋げて、満足感のあるものに仕上げていくには双方の思いのバランスを設計者が取ってあげる事が大切であると思いました。曲がった母屋への敷地内通路への思い・敷地のどの部分に息子さん夫婦の家を建てたらよいかと言う母屋に住む両親の思い・新築して住みたいという息子さん夫婦の思い・教育環境も含めた子供たちへの期待と親として与えて上げたいという夫婦の思い、等々を伺って この敷地ならではの配置と平面計画を見つけ出して提案することが、すなわち、バランスのとれた満足出来る案となるのではないかと言う事です。図面や模型それにイメージパース等を作成して説明しある程度納得して頂き、設計をまとめましたが、実際に住まいが造られはじめて基礎が出来て上棟した状態になって、ようやく設計者の考えや思いを実際の物を見て分かって頂ける様になるのだと、再認識いたしました。
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