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M&K建築事務所有限会社は建築物の設計監理を専門とする一級建築士事務所です。

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〒400-0118 山梨県甲斐市竜王1743

   

ビフォー・アフター−U  南アルプスの家
 外部はそのままに、内部を使いやすく、夏涼しく冬温かく、住みやすくリフォーム

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既存1階平面図(ビフォー)

8帖二間の座敷と広縁それに廊下合わせて約30帖(15坪)分が有効に使われていない場所である事、北西側から台所・食堂は床が冷たく薄暗い、浴室・洗面脱衣・洗濯場はやはり寒く湿気ている、4.5帖・6帖間は納戸になっていてカビ臭い。南西の8帖茶の間でなぜかトイレが南東角の広縁に面している。


改修1階平面図(アフター)
耐震診断をして体力不足を補い、有効に使われていなかった30帖分のスペースに居間、台所・食堂を設け、玄関と居間に面して飾りの間を設けました。4.5帖の間は子供達の図書コーナーとし6帖間は収納スペースとしました。台所・浴室洗面脱衣は、ワークスペースとトイレそれに洗面脱衣・浴室とレイアウトも広さも変えて使いやすくし、2階への階段も暖数を増やして蹴上を下げ、踏面を広く登り
易くしました。改修にあたり内部の仕上げは全て取り外し悪い下地は取り換え、断熱材と気密化を図り、床下は防湿シートに押えコンクリートをしました。

既存座敷8帖2間客間であまり使われていない
 
台所・食堂(北側)       洗面脱衣(北側)
 
風呂場(冷たい床)      座敷

断熱材の知識が不足していた古い建物においては、充分な断熱気密がされていませんから、冬の寒さが身にしみて暖かい家を希望される方が大変多い。床材も傷の付きにくい硬い建材が多いので冷たく感じて尚更寒く感じます。
部屋のレイアウトにおいても、お客様の部屋が家族よりも優先されていましたので、一番日当たりのよい部屋が客を迎える座敷となり、日常の家族の部屋のうち台所や水回りが北におかれ、家族が寒い思いをしていたという背景があります。

          
  玄関正面に飾りの間を設け四季折々の飾り付けを楽しむ場所にしました。 居間から見た飾りの間。自然に飾るアイディアが浮かんでくるそうです。


          

1階居間・玄関飾りの間

居間から食堂台所を見る。座敷の障子を引き込み障子としてサッシのすぐ内に設けました。        飾りの間の天井は奥さんの実家の欄間を利用。
床は30oの杉板、壁は薩摩中霧島壁、天井も薩摩中霧島壁で、それぞれにサーモウール(断熱材t100)と防風透湿シートを設けて、断熱・気密を強化しました。 

築35年の木造の母屋にご両親が住まい、結婚を機に息子さん夫婦の為の住まいが母屋の右手に増築され2世帯で生活が始まり、2人のお子さんが生まれ成長されて、子供部屋が必要な年齢になってきたので、お互い住み替えを考えられたようです。母屋に住む事になった息子さん夫婦は母屋の使い勝手の悪さや冬の寒さを何とかしたいと思っていました。最初ハウスメーカーに相談されて、母屋を壊して新しく家族4人の家を建てることを提案されたそうですが、母屋への愛着もあり壊すことに抵抗感もあり改修出来ないかと考えたそうです。

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