ドラムヘラーへはガイドの運転する車で行く事にしていました。旅行会社の職員はレ ンタカーを使うように薦めてくれたけど 運転に自信がなかったので。 ガイドとカルガリーのホテルのフロントで落ち合いドラムヘラーへ出発。車は白いシ ボレーの2000CCのライトバン。アメ車にしては小型だが音が静か。スターウォー ズの映画の中で帝国軍の使っていた装甲車に似ていて人気があるそうです。 中は広くはないが乗り心地はOK。 ガイドはひっきりなしに周囲の景色について解説してくれるのでおちおち寝てもいら れませんでした。カルガリーの町を出るとあとはただただ 広大な畑。 2号線を北に走る。道の両側は畑。大きな農業機械が見える。鉄道は この辺りでは農産物の出荷の為にあるのだそうで駅の施設といえば巨大な小 麦の貯蔵庫だけ。これが よくガス爆発を起こすのだそうです。「自動車事故の原因のトップは何 だと思いますか。居眠り、正解です。」 道が良いせいか ガイドは体をこちらにね じ向けて、後部座席にいる私の真正面に顔を突き出すようにして話続けるので少し心配になりました。 でも時間が経つとそれもあたりまえのような気になってしまいます。 72号線をひたすら西へ向かいます。 ずーっと平な道だったがだんだん起伏が多くなってきました。「この辺は氷河のせい で丘陵が多いのです。」とのこと カーブもふえてきました。 次にホースシューキャニオンを紹介します。
Horseshoe Canyon
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進行方向の左側に舗装していない駐車場がありました。何も看板が出ていない
ので うっかりしたら見落としてしまいそうな観光ポイントです。恐竜学最前線の吉
永みち子氏のカナダ恐竜紀行にあった化石のお土産屋が出店を出している所です。
広い駐車場に幾らも車がなくその中にぽつんと1台お土産屋のワゴン車が止まっ
ていました。そして小さな棚を自動車の横から突き出して商品を並べていました。ガ
イドによるとドラムヘラーにある本店から来ているとのことでした。商品のほとんど
はアンモライトと呼ばれるアンモナイトの化石に黄鉄鑛が流れ込んだ物の断片
でした。駐車場の北の縁に高さ50cm位の木の柵があり その向こうが
ぐっと低くなってでこぼこした丘を見おろせるようになっていました。丘の横腹
には地層を示す横縞が見えます。横縞が見えるということは草木がほとんど
生えていないということで これが不毛の地 Bad land ということでしょうか。ガ
イドに従い柵を乗り越えて手近の丘の上に降りてみました。にわか雨のために足場が
悪そうなのでそれ以上下には降りませんでした。草が生えていましたが殆ど枯れてい
るようで白くなって土のうえに倒れていました。
ドラムヘラー近辺の様子を書いたガイドマップには、このホースシュー キャニオン
について面積200ヘクタール、巾1・5キロメートル 散歩道は炭化した貝と木と
恐竜の骨が敷き詰められている と書いてありました。小学館の恐竜学最前線や肉食
恐竜事典を読むとこの地からもたくさん恐竜の化石が発掘されたことがわかります。
あまり長居もできずに先へ急ぐ事にしました。次第に道が下り勾配になってきました 。氷河が作った峡谷の川床へ降りて行っているのでしょう。すれ違う対向車にトレー ラーやタンクローリーが目立ちました。このドラムヘラー一帯が石油の産地だからで しょうか。「ドラムヘラーは悪い人達が多いんですよ。ご存知でしたか。」とガイド が脅かします。「実は刑務所があるんです。」なあんだ そうか。 ドラムヘラーの町の中は2、3の恐竜をモチーフにした看板が見えた位で それほど 恐竜を町おこしに使っている風でもありませんでした。ダウンタウンを北に抜け峡谷 の底の北側の端まで行ってから西に向かいました。町の外に出ると道 の傍らに所々大型の工事用の機械を見る他は全く人工の物が見えません。見通しの 利きにくい切り通しのような所に入ると突然目の前にティレル博物館がありました。