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◆慢性疲労について
◆西洋医学では疲れの背景に原因となる病気が存在しないか、さまざまな角度から検査し、病名を付けたうえで治療を考える。疲れの背景に重大な病気が潜んでいない場合は治療の対象とみなさないので重要視しない。
◆一方、漢方では生体の機能低下を漢方独特の目で把握し、常に全身状態の改善に、機能的弱さの向上をめざす。疲れ易いと同時に、肩こり、腰痛、胃腸の調子など全身の自覚症状なども総合的にとらえる。
若い人でも、生活の不摂生、ハードワークなど、一時的に疲労状態が起こる、その様なときに漢方薬が良い。
◆漢方では、老化現象を、『腎の老化』・(命門の火)を弱らせないことに、考慮する。 |
◆ 慢性疲労・疲れやすい
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
清暑益気湯(せいしょえっきとう)
@補中益気湯:[解説](内外傷弁惑論)
中を補い、気を益すという意味を含む処方で、虚証の疲労病を補益する効果がある、普段健康な人でも、一時的に広く体力増強剤として、病後の疲労、体がしんどくだるいと云う者に症に随って応用される。処方中の柴胡、升麻は筋力の低下を改善する。茯苓、半夏を加え、六君子湯の加減をすると守備範囲が広くなる、又調中益気湯と云って、芍薬、茯苓を加える加減眩暈、微熱が起こりやすい体質に良い。
生脈散加減、麦門冬・五味子を加える加減がある。
補中益気湯:[構成]
黄耆(おうぎ):人参(にんじん):白朮(びゃくじゅつ):当帰(とうき): 陳皮(ちんぴ):大棗(たいそう): 甘草(かんぞう): 柴胡(さいこ):乾姜(かんきょう):升麻(しょうま): |
A清暑益気湯:「解説」
注夏病(夏ばて)の処方である。
清暑益気湯は、高温多湿な時期に虚弱な人が起こしやすい(注夏病)の漢方薬である、注夏病は、万葉集にも鰻を食べて予防すると有る、その組方の主旨は長夏に湿熱が人を蒸して引き起こした病態、換言すれば外気温の上昇や、外界湿度の過多の為に結果した鬱熱現象による心身の疲労状態やこれに伴う諸種の病状を救う処方である。
清暑益気湯:「構成」
人参(にんじん): 白朮(びゃくじゅつ): 陳皮(ちんぴ):黄柏(おおばく):当帰(とうき):麦門冬(ばくもんとう):五味子(ごみし):黄耆(おおぎ):蒼朮(そうじゅつ):甘草(かんぞう): |
☆漢方薬のご相談は、下記の問診表にてお受け致します。

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◆加齢につれて起こる疲れには三つのタイプがある
| (一) |
エネルギーを補給するシステムの老化で、ストレスを受けやすい人にあてはまる。このタイプには医王湯、調中益気湯、清暑益気湯、黄耆建中湯、真武湯などを用いる。 |
| (二) |
胃腸が丈夫でも体の老化。下焦の腎気(腎臓、副腎、性器等の作用を含めた機能)が虚して、下虚(腎虚=老化現象)のため血行が停滞し、足、腰、膝が弱ったり、目がかすむなどの症状は、鹿茸・海馬・腎気丸がその代表的処方である。 |
| (三) |
「枯れてくる」タイプ。皮膚が乾燥してつやがなくなり、脱毛やつめがもろくなるなどの症状が顕著にあらわれる。十全大補湯加減や六君子湯などを用いる。 |
参考になる処方名
●補中益気湯 ●柴胡桂枝乾姜湯 ●清暑益気湯
●人参養栄湯 ●十全大補湯 ●腎気丸
●黄耆建中湯 ●真武湯 ●八味地黄丸 ●六君子湯 |
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・・・・上記の処方は、選択しえる参考漢方処方です・・・・ |
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