味覚障害が増えている?

  味覚障害の若者が増え、子どもにまで広がっているといわれています。

味覚障害の原因

 味覚障害には、味覚が鈍い「味覚減退」、味をほとんど感じない「味覚脱失」、甘さ、苦さなど1種類の味だけがわからなくなる「解離性味覚障害」、本来の味と違う味に感じる「異味」などがあります。  人は、舌、舌根などにある「味蕾」という組織で味を感じます。それぞれの味蕾には、数個の「味細胞」があり、ここで甘味、塩味、酸味、苦味、うま味などの味を受け取ります。信号は神経を通して脳に送られ、大脳が味の内容を感知し「甘い」「苦い」などと感じるのです。  味覚障害になると、どうしても強烈な味つけを好むようになるので、塩辛いもの、化学調味料過多のもの、甘すぎるもの、辛すぎるものを好みます。味覚障害の状態で、好きなものを好きなだけ食べていると、生活習慣病予備軍になるのはほぼ確実といってもいいでしょう。
味覚障害を防ぐには

 味覚障害には、味蕾に炎症が起きたり、舌苔ができるなど、味蕾そのものの病変や、鉄欠乏性貧血などの病気から来るものもありますが、最近話題になっているのは、亜鉛不足によるものです。
 味蕾には、亜鉛が多く含まれており、味を感じるのに不可欠な役割を担っています。1日に必要な亜鉛の摂取量は、15mgほど。ところが、現代の日本人の食生活でとれる亜鉛の量は1日9mgほどしかないのです。
 亜鉛は体内で作ることができません。不足するのは、亜鉛を多く含む食品をあまり食べなくなったからです。
 亜鉛が豊富に含まれているのは、干ししいたけ、にぼし、湯葉、高野豆腐、かき、あわび、チーズなど。これらは、ふだんから意識して食べるようにしたいですね。

コラム
子どもと作りたいレシピ いろいろおにぎり
 小さめの小鉢に、ラップ敷き、大さじ1杯のご飯、好きな具を入れて、ラップの口をキュッとしぼります(ちょうど「てるてるぼうず」のような形)。ラップの上から2〜3回、ギュッギュッと握れば、簡単におにぎりが作れます。味覚障害を防ぐ亜鉛の摂取には、チーズを具にして、とろろこんぶを巻いたおにぎりがおすすめ。カルシウムを摂りたいならしらすをご飯に混ぜ込んでもおいしいですよ。
参考資料
・「ちいさいおおきいつよいよわい」22号 ジャパンマシニスト
・「キレない子どもを作る食事と食べ方」 今村光一 主婦の友社