群馬県立自然史博物館
群馬県富岡市上黒岩の山の中腹に市立体育館や市立美術館のある敷地に「かぶら文化ホール」
と一体になって建っている。この博物館は96年オープンしたばかり。だが97年3月発行の分県道路地図「群馬県」の富岡のぺーじにも載っていなかった。
この博物館をもう一度見たくて出かけてみた。
上信自動車道を下仁田(富岡の一つ西隣)のインターチェンジで降りて富岡方面をめざして国道を東進。ようこそ富岡へというオブジェを見てから暫く走ると一宮という大きな交差点に出た。その一つ先の
信号を左折するのだが道路の上の案内板は以前より見易くなっていた。丘を登り案内表示に従い右折して駐車場に入った。かぶら文化ホールとの共通の入り口の前に小学生の団体が建物を背景に集合写真を撮っていた。展示室の右に図書室があり子供向けの本と画面にタッチするだけで操作できるディスプレイがあった。
収蔵品の写真がディスプレイで見られるようになっている。原人の頭の骨などの画像を回転する動画として見ることができた。
常設展示はA、B、Cの3つのゾーンに分かれておりAは主に化石生物の展示でBは群馬県の現生生物
Cは様々なテーマが少量ずつ多項目に渡って詰め込まれていた。ダーウィンの部屋と呼ぶ博物学的なコーナーに主に現生ほ乳類の剥製が展示されている他 実験の部屋という天文と鉱石と昆虫の標本をあつかったコーナーがあった。脊椎動物の発生と比較解剖を扱ったコーナーや霊長類と人間あるいは原人の比較のコーナーそして
環境問題を扱ったコーナーがあった。
展示室に至る暗い廊下の左の壁に人、猿人から次第に原始的な生物が展示されていた。(おっ いつもと逆だなって思った。)最初の展示は太古の生命体に似たものを作ったといわれる実験装置のレプリカ。
それからストロマトライト。エディアカラ動物群やバージェス動物群の円筒形の水槽の形をしたジオラマ。
さまざまな軟体動物。たとえばミドリシャミセンガイの拡大模型。たくさんの昆虫。巨大なトンボの模型。
ドレパナスピス、ボスリオレピス、ココステウスの頭、スクレロセファルスの全身骨格。ユーステノプテロンと両生類の前足を比較する色分けされた骨格模型。
角をまがるとジメトロドンの全身骨格。床下にトリケラトプスの発掘風景を再現したジオラマ。そこに使われているトリケラトプスの化石はすべて実物であると。このジオラマの上は透明なプラスチックで覆われその上を歩けるようになっているが、まるでプラスチックの板はそこにないかのように感じられ足を板に載せるとそのまま発掘現場に落ちるような迫力がある。ジオラマの奥には大陸の移動を示す巨大なパネル。その右側にメソサウルス フラジレンシスの化石、左奥にはトリケラトプスが化石になるまでを示すビデオ。
ジオラマのすぐ左隣はこの化石から復元されたトリケラトプスの全身骨格。それからティラノサウルスの吠える動刻、その足下にはティラノサウルスの頭蓋のレプリカ、マメンチサウルスの全身骨格。マメンチサウルスの足下にはピーボディ博物館のそれと同じポーズをとる2体のデイノニクスの全身骨格、ティラノサウルスとブラキオサウルスの脳函、ブラキオサウルスの三半器官、ヒトの頭蓋骨の模型、ブラキオサウルスの頭蓋、アンキロサウルスの頭蓋、アンキロサウルスの皮革の印象化石、アクロカントサウルスの前足、アロサウルスの末節骨(かぎ爪のような形をしている。)、ユタラプトルの末節骨、ドロマエオサウルスの末節骨、ヘリコプリオン、カルカロドン メガロドン(サメ)の歯、サウロロフスの頭蓋骨などがところ狭しと陳列されていた。トリケラトプスとは通路を隔ててガルディミムスの動刻と組み立て骨格。ウルトラサウルスの前足の復元、カマラサウルスの全身骨格、カマラサウルスの足下にはこの化石の発掘やクリーニングの様子を示すビデオ、カマラサウルスの後ろ足の筋肉付きの骨格の復元。カマラサウルスの後ろには始祖鳥の生体復元、始祖鳥の化石のレプリカ。カマラサウルスとは通路を隔ててブラキオサウルスの全身骨格などがあった。
化石ほ乳類のコーナーではパレオパラドキシアの大きな全身骨格が目についた。この動物は生態復元のジオラマでみると河馬のような格好をしていたようだ。前足を強く折り曲げ短い後ろ足を左右に開いて腕立て伏せの姿勢から今にもぺったんこになりそうな形に復元されていた。
脊椎動物の発生と比較解剖を扱ったコーナーでは鯨の頚椎とキリンの頚椎を比較している展示が印象に残った。キリンの頚はとても長いけれどその骨はヒトと同じく7つの骨から成るということは よく聞く話てある。鯨の頚椎は7つの骨が一塊になっていてわずかにその縦の皺のようなものが骨が7つに分かれていた時代の名残りであるとのことであった。家畜と野生種の頭蓋骨の比較ではブタの鼻がイノシシの鼻より短いというのが印象に残った。
霊長類と人間あるいは原人と骨格を比較したり移動方法や姿勢を比較する展示は充実していた。
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ティレル博物館への道