|
◆ 糖尿病について
◆糖尿病は膵臓から分泌されるインシュリンの不足によって起こる。糖尿病になると血液中の糖が増加して、尿中に糖が出る。口渇、多尿、空腹感、疲労倦怠感、性欲減退、体重の減少、外陰部のかゆみ、化膿しやすいなどの症状があり、また神経痛や白内障などを伴うこともある。糖尿病の発症には遺伝が重要な関係を持っている。誘因として肥満、妊娠、感染症、外科手術、精神的負担、加齢などが考えられる。
◆金匱要略の消渇小便利淋病脈証弁治に「男子消渇、小便反多、以飲一斗、小便一斗、腎気丸主之」とあり、消渇は糖尿病のことと考えられる |
|
|
|
|
|
|
◆ 糖尿病
八味地黄湯(はちみじおうとう)
十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)
@八味地黄湯:「解説」(金匱要略)
下焦の腎気、(腎臓、副腎、性器等の作用を含めた機能)が虚して尿利不調となり、口渇、多尿、疲労倦怠感、腰痛、性欲減退、外陰部の掻痒感などを目標に用いる、地黄を含む処方で有るから、胃腸障害の起こり易い人には注意を要する、糖尿病は、血糖値が安定すると自覚症状の消失に加え、体が軽くなる、証に随って応用する。
八味地黄湯:「構成」
乾地黄(かんじおう):山茱萸(さんしゅゆ): 山薬(さんやく): 沢瀉(たくしゃ):茯苓(ぶくりょう): 牡丹皮(ぼたんぴ): 桂枝(けいし):
附子(ぶし): |
★
★
★
A十全大補湯:「解説」(太平恵民和剤局方)
糖尿病の経過が長く、衰弱して食欲が低下し、貧血、浮腫をきたいたものは四君子湯や六君子湯などが用いられる。又、高齢者などは皮膚栄養状態が悪くなり、痩せて枯れてくるタイプには、十全大補湯を、証に随って応用する。
十全大補湯:「構成」
人参(にんじん): 黄耆(おうぎ):朮(じゅつ):当帰(とうき):茯苓(ぶくりょう): 地黄(じおう): 川窮(せんきゅう): 芍薬(しゃくやく):
桂枝(けいし): 甘草(かんぞう): |
|
|
|
★
◆ 運動、食事療法、血糖値、体調の改善
| 糖尿病の患者の中で、厳重に食事を守り、血糖はコントロールされているが、肝腎の本人の体調が悪いという人がある。 食欲がなくて元気が出ず、仕事もできないようでは本当によくなっているとはいえない。このような場合に漢方を併用する事の意味がある。
又、合併症の予防にも漢方の処方を証に随って応用する。 |
◆ 血糖降下の期待される生薬
| 地黄(じおう) |
蒼朮(そうじゅつ) |
知母(ちも) |
| 山茱萸(さんしゅゆ) |
白朮(びゃくじゅつ) |
牡丹皮(ぼたんび) |
| 茯苓(ぶくりょう) |
麦門冬(ばくもんとう) |
麻子仁(ましにん)) |
| 人参(にんじん) |
桔梗(ききょう) |
黄精(おおせい) |
◆ 糖尿病の食養生
砂糖・黒砂糖・水飴・蜂蜜など
↓
パン・麺類・果物
↓
白米
↓
胚芽米・分搗き米
麦・粟・豆・玄米などの雑穀
表(1) |
環境汚染物質・残留農薬・ホルモン剤・抗生物質
化学調味料・食品添加物
↓
卵・牛乳・油脂類
肉・魚
↓
米・麦・雑穀
海草・野採
表(2)
|
表(1)のように糖類の種類によって血糖値の上昇度に違いがあります、
表(2)膵臓や肝臓など、食物の消化に寄与する臓器が、
栄養素の違いでどれほど消化エネルギーを要するか、
上に行くほど、特に脂肪などは、臓器に相当の負担がかかります、
食事療法にお役立て下さい。

参考になる処方名
●八味丸 ●大柴胡湯 ●白虎加人参湯 ●麦門冬
●防風痛聖散●十全大補湯 ●八味地黄丸
●清心連子飲 ●小柴胡湯 ●四逆散 ●抑肝散
●抑肝散加陳皮半夏 ●延年半夏湯
・・・・上記の処方は、参考漢方処方です ・・・・
病名別解説に戻る
坂本薬局のトップに戻る
|
|