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◆ 冷房病・血行障害・クーラー病・肌荒れについて、
◆凍傷の内服薬として用いられる、漢方薬が有る。当帰四逆呉茱萸生姜湯である温知医談第23号に織田貫の経験が有る。当帰四逆湯を基本として、当帰四逆呉茱萸生姜湯を良く使う。この方は凍傷を治するばかりではなく、予防の効もあるので、凍傷の時期をみはからって、2〜3週間のんでおくと良い。又凍傷ができ始めてすぐにのんでも、ひどくならないことが多い。なお患部に紫雲膏をぬると一層良い。
◆大塚敬節先生の話によると、戦争中に厚生省の技官や事務官に、漢方の話をした事があり、その時この当帰四逆呉茱萸生姜湯が凍傷の例を披露したところ、衛生局長が、「その薬を100万人分作ってくれないか。いま飛行機製作所で、工員たちが凍傷で能率があがらなくて困っている」という。先生は「材料の入手難で困っていますから」と言うと、「日本にはないものか」と言うから、「大切なものが中国からの輸入ですよ」と答えた話が有る。(症候による漢方治療の実際、大塚敬節著 引用)
◆冬の凍傷、夏の冷房病、冷え性の生理痛に、症状に随って応用する。 |
◆ 冷房病・腹痛・クーラー病
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
当帰四逆湯(とうきしぎゃくとう)
温経湯(うんけいとう)
五積散(ごしゃくさん)
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@当帰四逆呉茱萸生姜湯:[解説](傷寒論)
本処方は、冷房病、しもやけ・凍瘡の漢方薬として知られています。
患部が強く冷えて、氷の様へ冷える人に適応します。患部が赤紫色になっているような場合には、桂枝茯苓丸や桃核承気湯が兼用することがあります。また、本方はしもやけを予防したり、症状を軽度にとどめることができるといわれています。
本処方は、しもやけの他に、冷えて起きる冷房病・婦人下腹部疝痛・坐骨神経痛・腰痛にも応用されています。本処方に附子を加味して用いると温める作用を増進することができます、症状に随って応用します。
当帰四逆呉茱萸生姜湯:「構成」
当帰(とうき):桂枝(けいし):芍薬(しゃくやく):木通(もくつう): 細辛(さいしん):甘草(かんぞう):大棗(たいそう):呉茱萸(ごしゅゆ):生姜(しょうきょう): |
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A温経湯:[解説](金匱要略)
金匱要略の婦人雑病篇に、肌、皮膚が乾燥して、口唇乾燥(唇の皮がむけやすい)、しもやけが出やすく、顔はのぼせる、足が冷える、肌があれる、など、
また皮膚は内臓の鏡である、女性らしい皮膚を保つのに、当然内分泌のバランスの悪さも漢方で同時に改善をはかる事が出来る、女性に限らず男性にも症状に随って応用する。
温経湯:[構成]
呉茱萸(ごしゅゆ):半夏(はんげ):麦門冬(ばくもんどう):川弓(せんきゅう):芍薬(しゃくやく): 当帰(とうき):人参(にんじん):桂枝(けいし):
阿膠(あきょう):牡丹皮(ぼたんび): 生姜(しょうきょう):甘草(かんぞう):ヨクイニン(鳩麦): |
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B五積散:[解説](太平恵民和剤局方)
冷房病によって朝腰痛が起こる、腰から背中にかけて板を張ったようにこわばる、肩こり、顔がのぼせ足が冷えるなど、又冷房病によってお腹の痛み、軟便になるなど、症状に随って応用する。
五積散:[構成]
蒼朮(そうじゅつ):半夏(はんげ):陳皮(ちんぴ):川弓(せんきゅう):芍薬(しゃくやく): 当帰(とうき):厚朴(こうぼく):桂枝(けいし):
白止(びゃくし):枳殻(きこく): 乾姜(かんきょう):甘草(かんぞう):大棗(たいそう):白朮(びゃくじゅつ):茯苓(ぶくりょう):麻黄(まおう):桔梗(ききょう): |
<紫雲膏>
◆華岡青州が創製した軟膏
皮膚の枯燥を潤すから,しもやけによく用いられる.一名を潤肌膏ともいい,ひび、あかぎれ、手荒れ、水虫、白斑などにもよい.成分は、紫根・当帰・胡麻油・蜜蝋など含有し、良質の紫根を原料にした物である。 |
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参考になる処方名
●当帰四逆呉茱萸生姜湯 ●当帰四逆湯 ●温経湯
●当帰芍薬散 ●桃核承気湯 ●五積散
●桂枝茯苓丸
・・・・上記の処方は、参考漢方処方です・・・・
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