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◆蕁麻疹・湿疹・薬疹について
| ◆漢方の対象になるのは,他の治療で効果がなく慢性になった蕁麻疹が主であるが.漢方で用いられる薬方に、いくつかがあり,患部の状態と全身の状態とを総合的に処方を決定し,体質改善をはかる。 |
<原因>
蕁麻疹はアレルギー皮膚疾患の代表的なものである.急性型には中毒因子の関与するものが多く,慢性型にはアレルギー性のものが多い.
◆内因としては,アレルギー体質の者に,
・食品(魚肉・エビ・カニ・卵・肉類など)の摂取
・薬品(サルファ剤・ペニシリン・鎮痛剤など)の投与
・胃腸障害・肝・腎の機能の低下
などが関与して発症する.
◆外因としては,
・外用薬物・昆虫刺傷などがある.
なかには,
・慢性扁桃炎・虫歯・副鼻腔炎
などの慢性感染症が関与していることもある.
◆物理的要因によるものとして,
・温熱蕁麻疹・寒冷蕁麻疹・日光蕁麻疹・機械的刺激・発汗刺戟・コリン蕁麻がある.
◆また心因的影響を考える必要もある.
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◆蕁麻疹・湿疹・薬疹・陰部掻痒
十味敗毒湯加連翹(じゅうみはいどくとうかれんぎょう)
四逆散(しぎゃくさん)
黄連解毒湯(おおれんげどくとう)
加味逍遙散(かみしょうようさん)
荊防敗毒散(けいぼうはいどくさん)
@十味敗毒湯加連翹:[解説](華岡清州)
湿疹、蕁麻疹などの皮膚疾患応用します。、発赤患部が盛り上がりがあり、痒みが有り、化膿性のものにも、症状に随って応用します。
十味敗毒湯加連翹:[構成]
柴胡(さいこ): 桜皮(おうひ): 桔梗(ききょう): 生姜(しょうきょう): 川窮(せんきゅう): 茯苓(ぶくりょう): 独活(どくかつ):
防風(ぼうふう): 甘草(かんぞう): 荊芥(けいがい): 連翹(れんぎょう): |
<十味敗毒湯の「応用」>
十味敗毒湯加連翹は蕁麻疹の他に、
蓄膿症、化膿性皮膚炎にも、症状に随って応用される。 |
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A四逆散:[解説](傷寒論)
大柴胡湯証・小柴胡湯証に準ずるもの。中間証に用いる、みぞおちから脇腹にかけて、はり気味で腹直筋が緊張しているもの、神経の過敏さ、肝の失調に由来の有る蕁麻疹に、茵陳、山梔子を加え症状に随って応用する。
四逆散:[構成]
柴胡(さいこ): 枳実(きじつ):芍薬(しゃくやく):甘草(かんぞう):
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<四逆散加茵陳蒿・山梔子の「応用」>
四逆散の柴胡、枳実、には体の毒素を中和させる作用がある、蕁麻疹で神経質になっている人に良い、茵陳、山梔子、には、消炎利尿の作用が有り、蕁麻疹の様な皮膚に鬱熱をもった状態を解消する作用がある。黄連解毒湯は非常に痒みがひどいときは、痒み止めとして服用する。 |
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B黄連解毒湯:[解説](外台秘要方)
黄連解毒湯は、蕁麻疹にて赤みが強く、かきむしりたくなる状態に用い、温熱性蕁麻疹、お酒の為の蕁麻疹、肉類を食べたあとの蕁麻疹などに、石膏を加え、四逆散加減と合方し、症状に随って応用する。
黄連解毒湯:[構成]
黄連(おおれん):黄ゴン(おおごん):黄柏(おおばく):山梔子(さんしし):石膏(せっこう):
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C加味逍遙散:[解説](内科摘要)
蕁麻疹、皮膚の痒み、陰部掻痒、色素沈着など、癇(女性の自律神経)の失調による皮膚の痒みに、四物湯に荊芥、地骨皮を加えるて用います、此の処方は又、肌が潤い、皮膚機能を改善し肝班・シミ・クマを防ぎます、皮膚の黒ずみなどの症状にも応用する。
加味逍遙散:[構成]
当帰(とうき): 芍薬(しゃくやく): 柴胡(さいこ):朮(じゅつ): 茯苓(ぶくりょう):薄荷(はっか):甘草(かんぞう): 牡丹皮(ぼたんぴ):梔子(しし):生姜(しょうきょう):川窮(せんきゅう):地黄(じおう):荊芥(けいがい):地骨皮(じこっぴ): |
D荊防敗毒散:[解説](万病回春)
此の処方は蕁麻疹、乳腺症、湿疹に用い、副作用が無く、西洋薬の抗ヒスタミン剤の様に眠くならずアレルギー体質の蕁麻疹・薬疹・湿疹によく、症状に拠って解毒する方法を計る。
荊防敗毒散:[構成]
荊芥(けいがい): 防風(ぼうふう):1羌活(きょうかつ):独活(どっかつ): 柴胡(さいこ):前胡(きぜんこ):薄荷(はっか): 連翹(れんぎょう):桔梗(ききょう):枳殻(きこく):川窮(せんきゅう): 金銀花(きんぎんか): 茯苓(ぶくりょう): 甘草(かんぞう):生姜(しょうきょう):
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☆漢方薬の選択は、下記の問診表にてご相談下さい。

参考になる処方名
●茵陳蒿湯 ●十味敗毒湯 ●桂枝麻黄各半湯 ●葛根湯
●当帰四逆加呉茱萸生姜湯 ●小柴胡湯 ●大柴胡湯
●香蘇散 ●桂枝茯苓丸 ●桃核承気湯 ●防風通聖散
●白虎湯 ●茵陳五苓散 ●八味丸 ●真武湯 ●加味逍遙散
●四逆散 ●黄連解毒湯 ●柴胡桂枝湯
●荊芥連翹湯 ●柴胡清肝湯 ●荊防敗毒散
・・・・上記の処方は、参考漢方処方です・・・・
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