トイレを考える
トイレの事を考えると、年をとってくると寝室に近い方が良いなと思います。
■機能が多くなって、便座のふたが自動で開くタイプ(知らないでトイレに入ったとたんパカッと開くのにはびっくりします。)は、高齢になって身体が不自由なら便利でしょうが、お子さんがいる家庭では如何なものでしょう。
■便利な機能も使い方次第です。選択するときは注意が必要ですね。
■男性用小便器をつけたいと言うお宅もあります。
■トイレ内の手洗いも必要な方と、トイレを出てからで良いという方とあります。コンパクトな場合は前者の方が多く、客用手洗いも兼ねたいと言う場合は後者が多いようです。手洗いの考え方も最小限でよければコンパクト手洗器を使います。他には陶器(志野焼き)の場合もあります。杉の木でカウンターを作りトイレ内に収まる寸法で作ります。タオル等のハンガーパイプの位置やトイレットペーパー・掃除用具の納まる場所も工夫します。
■洗面脱衣室にトイレを付ける場合もあります。家族専用であれば問題ないと考える方もいます。その場合匂いの処理を便器でしたり、換気扇を近くに設けたりします。
■トイレ内部の仕上げは、床は板張り又はコルク張、腰壁を杉板張り、壁を左官材(漆喰・珪藻土・中霧島壁等)、天井を板張りとするのが多い事例です。音などの問題があるので壁内には吸音と防音を考えて吸音材を入れています。暖房便座なので、冬一番暖かい場所になります。
■出入り口の扉は、引き戸をほとんどの場合採用しますが、場合によっては開き扉にします。引き戸の場合開けておいても気にならない工夫をします。鍵は表示錠にして非常時には外から開錠できるタイプです。
■換気扇は第3種換気(排気の実の換気扇)の場合が多いですね。最近はスイッチを切っても2分くらい継続運転してその後切れるタイプがあるのでそれにしたりします。
■照明はLED球をそのまま取り付けられるフルレセプタクルを使う場合がほとんどです。安価で、おおらかな感じが好きなのです。施主さんの希望で間接照明や別な照明器具の選択も当然あります。
■窓は自然光が入り日中電気をつけなくてよいくらいな明るさの確保を心掛けています。
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