L2型 初代 リカちゃんハウス の研究 その2
日本間
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さて、1967年12月から極短期間発売された珍しい和室タイプ(日本間L2型と呼ばれる)のハウスに話を進めます。
日本間L2型は、L1ーB型タイプTと同じく牧美也子イラストでドリームの文字のないタイプになっています。
キャッチフレーズは、「きもの姿のリカちゃんが、とってもよく似合います」ということです。この頃、きものリカちゃんの最初のものが発売されたと推察されます。
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1967年12月の日本間L2型の広告 |
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この和室は、中の構造の違いからハトメが打ってありません。また、三角部屋の中にハンガーをかける金具があります。このハウスをノーマルと思って初めて開けたとき目を疑いました。
中の背景画がこれ以上在ったかはわかりませんが、座布団の他に正方形の和机(おそらく赤と推定)があることがわかっています。
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騙し絵の極致をいっていると思いませんか。
なお、タカラのLの形式名について言及しておきます。現在でも、このタイプのハウスはL1型とタカラでは呼んでいるようです。35周年復刻リカちゃんハウスもL1です。
日本間L2型というのは、L1型と似た作りでもよく見てみると若干サイズもことなりますし、別ラインのため形式名も変えたものと思われます。
因みに、L3型はトリオ・ハウスを指します。
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上の写真のようにトリオハウスをL-3と表記しています。これは、69年5月頃のタカラの広告の一部です。
それでは、L-3以降も存在するのでしょうか?私が、調べたところでは、L-4までは発見できました。その後L-5、L-6と続くのかは今のところ不明です。
結局、現時点でいえることは、赤いハウスは牧美也子イラスト・タイプに3種類(L1−A型・日本間L2型・L1−B型タイプT)と写真タイプ(バラ色のワルツの写真を使ったタイプUaとピンクの音楽会のドレスの写真を使ったタイプV)が2種類、サマー・バージョンとして白いハウス(バラ色のワルツの写真わ使ったタイプUb)があることになります。
写真タイプのハウスの分類は、今のところ写真・色・文字の位置等の違いしかないと考えられるので、L1−B型のバリエーションと言えるのではないでしょうか。L1−B型に関しては、いつかもう一度取り上げようと考えています。
したがって、初代時代の全バリエーションは、6種類になります。
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