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病名別解説
パーキンソン氏病


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パーキンソン氏病について

脳内黒質ー線状体ニューロンの変性に伴う、ドーパミンの減少が主たる病態であると考えられている。またこの病気は素因(几帳面)とストレス、加齢などの誘因の相互作用による一種の慢性消耗性疾患とも考えられる。

ドーパ補充が現代医療の中心になっているが、どの漢方薬が最も効率良くドーパ補充をするかは定かではないが、アセチルコリン,ドーパミン代謝に関係する生薬処方が除々に明らかにされつつある。むしろ漢方治療においては症状と症状の周辺の改善を考えて薬方が選択される。Lードーパ補充療法の補助療法として使われることが多い。

漢方薬を併用する事のより、Switch off の状態が緩和されるという報告がある、典型的な診断のつかない前にも証に随って応用する。





症状に応じて各生薬薬方が選択される。
症状 生薬
 筋肉の固縮   芍薬、厚朴、葛根、木爪
 賓動   人参、紫蘇葉
 振戦    天麻、厚朴、羚羊角
 抑鬱症状   釣藤、人参 、麝香
 頭痛   釣藤、呉茱萸
 夜間頻尿   地黄、附子
 精神活動の低下   当帰、




パーキンソン氏病

抑肝散
(よくかんさん)
抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
小承気湯(しょうじょうきとう)


@抑肝散:「解説」(薛氏医案)
和田東郭が、大人不随に用いた処方にて、筋肉が痙攣(けいれん)や緊張するもの、怒りやすい、神経過敏、不眠などの症状など、パーキンソン氏病の者に応用する。

抑肝散:「構成」
当帰(とうき):釣藤(ちょうとう):川窮(せんきゅう):朮(じゅつ):茯苓(ぶくりょう):柴胡(さいこ): 甘草(かんぞう):



A抑肝散加陳皮半夏:「解説」(蘭軒)
蘭軒の処方にて「痿躄(いへき)を治す、栗園先生(浅田宗伯)曰く、諸々の癇癖(かんへき)・攣痛を治してこうあり。」
此の処方は抑肝散より胃腸症状のある、パーキンソン氏病に用いる

抑肝散加陳皮半夏:「構成」
当帰(とうき):釣藤(ちょうとう):川窮(せんきゅう):朮(じゅつ):茯苓(ぶくりょう):柴胡(さいこ): 甘草(かんぞう):陳皮(ちんぴ):半夏(はんげ):



C小承気湯:「解説」(傷寒論・金匱要略)
陽明の処方にて承気という字の意味は、順気という意味である、気の巡りを順調にすると云う意味にて関節の痛み、強ばりなどにも良い、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏などと合方して用いる、主役をなす厚朴は筋肉の震え、筋肉の固縮に用い、質の良い物を使用する。

小承気湯:「構成」
厚朴(こうぼく):大黄(だいおう):枳実(きじゅつ):

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参考になる処方名

●抑肝散  ●四逆散  
●黄連解毒湯 ●温胆湯 
 ●半夏厚朴湯  ●小承気湯 

・・・上記の処方は、参考漢方処方です・・・・


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