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◆不妊症・流産癖
温経湯(うんけいとう)
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
折衝飲(せっしょういん)
キュウ帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)
白朮散(びゃくじゅつさん)
@温経湯:[解説](金匱要略)
温経湯を不妊に用いるのは、金匱要略の婦人雑病篇の条文による.「婦人小腹寒さ久しく胎を受けざるを治す、」
「婦人の病は,虚に因って積冷結気し,諸々の経水断続を為し,歴年有るに至って,血寒え,胞門に積結し,寒,経絡を傷る.・・・
排卵の促進、子宮卵巣の機能回復応用する。
温経湯:[構成]
呉茱萸(ごしゅゆ): 半夏(はんげ): 麦門冬(ばくもんどう):川窮(せんきゅう):芍薬(しゃくやく): 当帰(とうき):人参(にんじん):
桂枝(けいし):阿膠(あきょう):牡丹皮(ぼたんび):生姜(しょうきょう): 甘草(かんぞう): |
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A当帰芍薬散:[解説](金匱要略)
足腰が冷え、妊娠しづらい体質を改善する、やや浮腫みを訴え、流産、早産の予防にもなる、また、妊娠腎、にもよく、産前産後の良薬である、お腹が温まり妊娠しやすくなる。
当帰芍薬散:[構成]
当帰(とうき):芍薬(しゃくやく):川窮(せんきゅう): 茯苓(ぶくりょう): 白朮(びゃくくじゅつ):沢瀉(たくしゃ):
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B折衝飲:[解説](産論)
お血(けつ)により、下腹部に痛みを訴え、また骨盤腔内に痛みを発するもの用いる。
婦人のお血による痛み、月経不順、子宮内膜炎などによく、茯苓、甘草などの加減をして証に合わせてもちいる。
折衝飲加減:[構成]
牡丹皮(ぼたんぴ):川窮(せんきゅう):芍薬(しゃくやく):当帰(とうき):桃仁(とうにん): 桂枝(けいし):延胡索(えんごさく):牡丹皮(ぼたんび):牛膝(ごしつ):甘草(かんぞう):茯苓(ぶくりょう):
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Cキュウ帰膠艾湯:「解説」(金匱要略)
流産の出血に用いる、流産だけでは無く、不正出血を起こしやすい体質に用いる、諸出血(子宮、肛門、痔)が続いて、貧血の状を呈するものに用いる、熱(炎症)症状の無いものである
キュウ帰膠艾湯:「構成」
川窮(せんきゅう):甘草(かんぞう): 艾葉(がいよう):当帰(とうき):芍薬(しゃくやく):地黄(じおう): 阿膠(あきょう): |
D白述散:「解説」(金匱要略)
妊娠中に腹中冷えやすく腹痛する者、冷え易き状態あり白帯下など下りる者、流産の癖有る者に用いる、粉末を杯に入れ酒に溶いて服用する。
白述散:「構成」
白朮(びゃくじゅつ):川窮(せんきゅう):蜀椒(しょくしょう):牡蠣(ぼれい): |
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◆男性不妊・精子欠乏
腎気丸(じんきがん)
医王湯(いおうとう)
F腎気丸:「解説」(金匱要略)
男性用不妊の処方、腎虚を改善する、精子の活動、絶対数を増やす、この様な処方を服用していると、足、腰が楽である、不思議なことには排尿、排便もスッキリする。 |
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G医王湯:[解説](内外傷弁惑論)
中を補い、気を益すという意味を含む処方で、虚証の疲労病を補益する処方である、普段健康な人でも、一時的に広く体力増強剤として、病後の疲労、体がしんどくだるいと云う者に症に随って応用される。処方中の柴胡、升麻は筋力の低下を改善する。
年齢的に若くても一時的に衰えた場合に、精子の絶対数を増やし、活動率をよくする。腎気丸と併用が良い。
医王湯:[構成]
黄耆(おうぎ):人参(にんじん):白朮(びゃくじゅつ):当帰(とうき): 陳皮(ちんぴ):大棗(たいそう): 甘草(かんぞう): 柴胡(さいこ):乾姜(かんきょう):升麻(しょうま): |
<処方の分類>
脾胃虚型 |
●医王湯 ●黄蓍建中湯 ●人参湯 ●四君子湯 ●六君子湯 ●半寫六君子湯 ●帰脾湯 ●真武湯 ●桂枝加竜骨牡蠣湯 ●柴胡桂枝乾姜湯 ●抑肝散 |
脾,肝、気
中〜実型 |
●半夏寫心湯 当帰芍薬散 ●四逆散合当帰芍薬散●大柴胡湯 桂枝茯苓丸 ●防風通聖散 ●通導散 |
腎虚型 |
●八味丸 ● 鹿茸 |
膀胱炎型 |
●清心連子飲 ●竜胆寫肝湯 |
☆漢方薬のご相談は、下記の問診表にてお受け致します。
参考になる処方名
●当帰芍薬散 ●当帰建中湯 ●当帰散 ●当帰四逆湯
●当帰四逆加呉茱萸生姜湯 ●加味逍遙散 ●温経湯
●四物湯 ●連珠飲 ●桂枝茯苓丸
●折衝飲 ●女神散 ●桃核蒸気湯
●大黄牡丹皮湯 ●白求散
・・・・上記の処方は、参考漢方処方です・・・・
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