L1&L2型 リカちゃんハウス の研究 その1





リカちゃんと切っても切れない関係にあるリカちゃんハウスについて検討を加えようと思います。馴染みのある赤いリカちゃんハウスは、L1型と呼ばれていました。 

Lは、おそらくLiccaのLから採ったものと考えられます。今回は、この中でも下写真のような牧美也子イラストの3タイプのリカちゃんハウスを中心に話を進めたいと考えています。


L1型リカちゃんドリームハウス L1&L2型リカちゃんハウス


まず、錯綜しないようにリカちゃんハウスのチャートを示してから、説明したいと思います。



上のチャートのようにL1型は、最も初期のドリームの文字の入ったL1型のA型とそれ以降のL1型のB型に大きく分けられます。

A型のLicca Dream Houseは、1967年7月人形とほぼ同時に発売されたと推定されます。

また、B型のLicca Houseは、1968年の春から夏頃、市場に出たと推定しています。

A型とB型の違いは、ドリームの文字だけではなく、内部のデザインも下写真のように異なります。


L1-A型(初期) L1−B型

鏡のデザイン・背景画を留める部分・写真ではわからないと思いますが、発砲スチロール製のイスの型押しも異なっています。

因みに、A型、B型その各タイプの違いは、外観ではイラストが写真タイプになったり、文字の位置が微妙に異なったり、サマーバージョンのように白いハウスが存在することです。

内部の付属品では、背景画4枚、窓の部分で3種類、三角部屋の本棚の1枚です。L1−A型とL1−B型とでは、シリーズを通して背景画は同じと思われ、背景画の裏の説明の印刷の下にDH-L-1-背景画No1〜N3とあります。背景画の違いは、裏のタカラのロゴがL1-A型は古いタイプであるのに対し、L1−B型のタイプT〜タイプVは新しいタイプになっています。



右側のグリーン柄の絨毯がL1−A型のもので、カタログでみるとL1−B型のタイプTも同じグリーン柄のままのようです。

左側のブルー柄のものはL1−B型タイプVのものです。また、柄の色については、ライト・ブルーもあるようなので、この点については今後の課題とします。








2001年9月7日作成
2003年1月再編集