ストレスって悪者なの?
『ストレス』のホントの意味
「最近、ストレスが多くてさ」「ストレス解消に、飲みにでも行こう!」…こんなセリフ、誰もが一度は口にしたこと、ありますよね。
不況だ、リストラだ、と何かと気苦労の多い世の中において、すっかり市民権を得たこの「ストレス」という言葉。普段なにげなく使ってはいるものの、じゃあ、ストレスとは何かと聞かれた時に、正しく答えられる人はどの位いるでしょうか?
ストレスとは、元来、外から加えられた圧力や緊張、およびそれらの歪みによって生じる反応などを意味する物理学の用語。ストレスという語が現在の意味で使われるようになったのはそれほど古いことではありません。ある刺激を受けて生体に緊張や歪みの状態が生ずると、何とかその刺激に適応しようと身体にいろいろな反応が起きることから、1935年、カナダの医学者ハンス・セリエがこの一連の反応をストレスと名づけたのです。
つまり、広く知れわたっている「ストレス」という言葉は、厳密に言えば、本来はストレスを引き起こす刺激、すなわち「ストレッサー」のことを意味しています。
『ストレス』は味方でもあるんです。
セリエはストレス反応を次の3つの段階に分けて説明しました。
<第一段階 警告反応期>
ストレッサーを危険なものとして認知。筋緊張、体温や血圧の上昇、神経系活動の上昇などの反応が身体に現れる。
<第二段階 抵抗期>
ストレッサーに対する抵抗力が増し、これに適応しようとする段階。一時的に症状は消失する。
<第三段階 疲憊(ひはい)期>
ストレッサーが強かったり長く続いたりすると、身体の抵抗力が持続せず、次第に疲憊し、衰弱、疾病を招く。
通常「ストレス=悪者」と捉えられがちですが、実は身体を防御するための大切な生理反応なのです。
つまり、ストレスはあなたの敵ではなく、危険を事前にキャッチし、そのシグナルを送ってくれる、あなたの最も献身的なパートナーであるとも言えるのです。