元気にかしこくダイエット

 食事の量を減らしてカロリーを抑えただけでは、ダイエットを成功することはできません。健康的に効率よく、少しでも楽にやせるには、食べた糖質や脂質を体脂肪として蓄えないことがポイントです。つまり、体内での糖質や脂質の代謝を促進し、エネルギーとして消費させる必要があるのです。代謝とは食物の消化、吸収、老廃物の排泄、エネルギーの生産など、生命活動に必要なあらゆる化学反応のこと。この化学反応がスムーズにおこなわれるために欠かせないのが、代謝酵素を助ける補酵素、ビタミンの存在です。 体脂肪の蓄積を防ぐビタミン  ビタミンにはビタミンA、B1、B2、B6、B12、ナイアシン(ニコチン酸)、パントテン酸、葉酸、ビオチン、C、D、E、Kの13種類があります。B1からビオチンの8個をまとめてビタミンB群といい、不足すると代謝がうまく働かず、糖質や脂質は体脂肪に変わってしまいます。特に大豆やゴマ、豚肉、牛乳、のりに多いビタミンB1は糖質代謝、うなぎや卵、チーズ、牛乳、サバ、納豆などに豊富なビタミンB2は脂質代謝に不可欠ですが、ビタミンB群は相補的にはたらくので、8種類をバランスよくとることが大切です。ほかのビタミンも代謝活性、造血作用、美肌作用など健康的なダイエットには欠かせません。 ビタミン同様に欠かせないミネラル  ビタミンとミネラルは互いの吸収をよくするなど、相互関係・相乗効果があり、ミネラルもダイエットに欠かせません。さらにミネラルには、骨や歯をつくる、筋肉の機能を正常に維持する、血圧を正常に保つ、貧血を防ぐなど、多くの重要なはたらきをもっています。特に、日本人が最も不足しがちなミネラルであるカルシウムは、骨や歯の構成成分であるだけでなく、緊張や興奮を緩和してイライラを抑える働きがあります。骨粗鬆症対策や食事制限によるストレス解消のためにも、減量中にはカルシウムをしっかり摂取しましょう。


タンパク質・脂質のとりすぎに注意しよう

 ハンバーグ、ステーキ、ハンバーガー、ビーフシチュー、フライドチキン…etc。これらが嫌いな子は? と子どもたちに尋ねれば、たいていみんな首を横にふり、反対に「大好き!」と答えが返ってくるのではないでしょうか。
 現在、生活習慣病は、大人だけではなく子どもたちにおいても、その患者数が増加傾向にあります。なぜ、生活習慣病が増えてしまったのでしょう。それは、食生活の欧米化が進んだことが一因としてあげられます。欧米化の食事の特徴は、タンパク質と脂質の過剰摂取です。


知らずに脂質を過剰に摂取してしまう

 脂質は、知らず知らずのうちに摂取しがちなもの。たとえば、肉類ならば、30%前後は脂肪でできています。ですから、タンパク質を摂取していると思っても、実は脂質を摂取していることにもなるのです。また、欧米風のお料理は油を使って調理することが多いですね。調理過程で油を使う場合、たとえばハンバーグならば、1日に必要とする油の摂取量の70%以上を占めることになります。ビーフシチューなら実に90%以上の割合です。しかも、このような食事は熱いうちに食べるのが通常ですが、熱い状態であれば油を摂取したとはあまり感じないのです。そのため、自覚がないままたくさんの油を摂取してしまいます。肉食中心の献立にしていると、気がつけば油も過剰摂取していた、ということになりかねないのです。


肉類を摂取したら、それに見合った野菜も一緒に

 いうまでもなく、育ち盛りの子どもたちにタンパク質を摂取させることは大切です。問題は量と質です。量が多ければ、先述したとおり、脂質のとり過ぎも懸念され、また骨からのカルシウム損失も増加します。質に関しては、動物性と植物性の2種類をバランスよく摂取することが大切です。肉、卵、魚、小魚、貝、大豆、豆製品、チーズなど、まんべんなく摂取しましょう。いろいろな食品からタンパク質を摂取することで、同時にビタミン、ミネラルの微量栄養素も摂取することができます。そして、食物繊維の豊富な、もしくは緑黄色野菜を取り入れた副菜を必ず用意するようにすれば、理想的な献立に近づきます。とん汁や筑前煮、あるいはピーマンと牛肉の細切り炒め、八宝菜など、肉類と野菜がペアになったものなら、野菜も無理なく摂取できますね。


なるべくなら手作りの料理が望ましい

 忙しいとき、ついつい頼りがちになる冷凍食品ですが、一般的に肉製品のものはかなり脂質含量が多い傾向にあります。コストダウンするために品質の低い肉が材料となっていることが多いため、自然と脂身の多い部分が使われるからです。そのほか、製品をラードでコーティングしている場合もあります。ですから、時間がゆるす限り、なるべくなら手作りを心がけていただきたいものです。