女性に多い慢性関節リウマチ

 「最近、膝が痛くて」「肩の関節が痛くて腕が上がらない」などと家族や知人に話をしたとき、「リウマチじゃないの?」という返事が返ってきた経験はありませんか。
しかも「歳だから仕方ないんじゃない」と言われ、そのまま放ってしまったり…。
この「リウマチ」という言葉、確かによく口にしたり、耳にしたりするものの、実際、どういう病気かと聞かれると、きちんと説明できる人は少ないのではないでしょうか。
リウマチの正しい知識を持ちましょう。


痛風と同じ仲間の病気群に属している

 「リウマチ」とは、がんや糖尿病といった一つの病気ではなく、関節や関節の周囲の骨、腱、筋肉など体を動かす運動器が痛む病気の総称です。
たとえば、ぜいたく病といわれる痛風の特徴的な症状は足の親指のつけねの痛みですから、痛風も広義のリウマチの一種です。そのほか、骨の変形が起こる変形性関節炎、全身の結合組織が侵される全身性エリテマトーデスなどもリウマチに含まれます。  このリウマチグループとでもいう中の代表格が「慢性関節リウマチ」です。そのため、一般に「リウマチ=慢性関節リウマチ」を意味することが多いようです。
さて、その慢性関節リウマチの患者数は50万〜60万人で、全人口の0.3〜0.5%に相当します。
しかも、どういうわけか男性でかかる人は少なく、男性1人に対して女性3〜4人の割合で女性に多く見られます。


原因は不明だが、免疫が関係しているらしい

 それほどかかる人の多い慢性関節リウマチですが、原因は未だ明らかになっていません。
ただ、「どうも免疫が関わっているらしい」ことがわかってきました。
 人間の体には外敵から身を守るさまざまな機能が備わっています。
免疫もその一つで、ウイルスや細菌が体内に入ると抗体をつくって、それらを体外に排除しようとします。
このシステムが免疫ですが、何らかの原因で免疫システムに異常が生じ、自分の体を外敵と思って攻撃してしまうことがあります。
この現象を自己免疫といいます。
 慢性関節リウマチがなぜ免疫異常なのか、それは患者さんの多くが、健康な人にはほとんど見られないリウマトイド因子という自己抗体を血液中に持っているからです。
ただし、患者さん全員がこの自己抗体を持っているわけではないので、免疫異常だけが引き金ではなく、いくつかの要因が関わっていると考えられています。
例えば、慢性関節リウマチの人が多い家系に生まれた人は、やや高率に発症しているところから遺伝的要因も関係するという説もあります。
また、妊娠中は症状が軽くなり出産すると重くなる、シニアでは男女差がなくなるなどの事象から女性ホルモンの分泌異常ではないか、あるいはウイルスの感染ではないかともいわれています。