
皆川議員
私は、自民党政友会の立場から、今定例県議会に提出されました案件並びに県政一般について質問をいたします。
私は、我が自由民主党の大先輩である池田勇人元内閣総理大臣の施政方針演説における「問題のないところに進歩はなく、困難を克服することなくして飛躍と発展を望むことはできない」という言葉を思い起こしております。池田元総理は、あの困難な時代に、この言葉どおり、誠心誠意、全霊を傾け、日本を経済成長の軌道に乗せ、日本の国際的地位の向上に尽力されたのであります。
横内知事におかれましても、厳しい経営環境が続く中小企業の資金繰りを支えるため、果敢に経済変動対策融資を拡充した結果、企業倒産件数、負債総額とも減少するなどの成果を上げられるとともに、緊急雇用創出事業及びふるさと雇用再生事業により、多くの雇用を創出され、さらには、県立病院の地方独立行政法人化や国内外でのトップセールスを行うなど、強いリーダーシップを発揮されました。心より敬意を表するものであります。
知事は、今定例県議会の冒頭の所信表明において、県政を継続すべく、明春の知事選への再選出馬への決意を力強く表明されました。
県民の期待にこたえ、暮らしやすさ日本一を目指して、引き続き県政を牽引されることを御期待申し上げます。
現在、県都甲府市におきましては、甲府駅北口を中心とするエリアにおいては、着々と整備が進み、今までにないまちの姿があらわれてきましたが、県都の発展のためには、北口及び南口のバランスある発展が必要であります。
そこで、ハード及びソフトの両面から、甲府駅周辺の整備と中心市街地の発展をテーマとして、質問に入ります。
まず、甲府駅南口周辺地域の修景計画策定について、お尋ねいたします。
甲府駅は、鉄道やバスの交通結節点として、多くの県民が利用する場であるとともに、多くの県外からの来訪者がおり立つ場でもあります。現在、北口を中心とするエリアは、着々と整備が進み、今までにないまちの姿があらわれてきました。
しかし、南口周辺は「かいじ国体」の際に施設整備を実施されたままの姿で、現在に至っております。時代の変遷もあり、現在の甲府駅南口周辺は、整備が進む北口と比較し、少々雑然とし、また、各種施設の老朽化も目立つところであります。
このような時期に、県と市が協働して南口周辺地域の修景計画を立案することは、まことにタイムリーな施策であると感じております。この計画を策定するに当たり、県庁舎敷地のオープン化に伴う再整備とあわせて、隣接する甲府城やその周辺まで含めた地域は、歴史的、景観的に統一感のある整備を行うべきであります。私は以前にも提案しましたが、防災新館建設後になくなる県庁東別館や県民会館の跡地である県有地に、甲府城の内堀をもともとあった姿に復元、拡大し、水辺の少ない甲府市中心地に少しでも水辺をつくり、しっとりとした情緒あふれる城下町の風情を取り戻せたらと思います。
また、北口合同庁舎に移転の決まった甲府税務署跡地は、県か甲府市に優先的に払い下げられることになっておりますから、ぜひ取得していただき、そこに小江戸の城下町をほうふつとさせる倉、町屋、長屋門などの古い歴史的町並みを再現し、また、大型観光バスの駐車場を整備するなど、その周辺地域を一体的にとらえて整備する「お城フロント構想」を甲府駅南口周辺地域修景計画策定に当たり、改めて提案したいと思います。
そこで県は、今回の修景計画策定に当たり、現在、どのようなお考えをお持ちなのか、御所見をお伺いいたします。
次に、県庁舎耐震化等整備事業についてお尋ねいたします。
まず、防災新館の整備についてであります。
防災新館は、施設の設計、建設から管理運営までを民間事業者が行う、防災機能を集約した本庁舎建設としては全国で最初となるPFI事業として実施することとし、去る七月六日、事業者を決定しました。
落札価格は、公募時の予定価格二百億円に対し、百二十九億円余となり、予定価格を七十億円以上下回り、経費の削減が十分に図られ、県の財政負担の軽減に大きな効果があったものと思います。
そこで、まず、防災新館整備の基本方針として掲げられた、一、防災拠点としての高度な機能を備えた庁舎とすること。二、中心市街地のにぎわい創出に配慮した庁舎とすること。三、コンパクトで環境や人にやさしい庁舎とすることの三点が、防災新館の設計にどのように組み込まれているのか、改めて具体的な説明をしていただきたいと思います。
また、防災新館に隣接する別館には、戦前の知事室がきれいに残されており、エントランスホールのデザインなど実にすばらしい建築物であります。議事堂とあわせて、この貴重な文化財を資料館的に活用し開放することで、防災新館の一階施設と相まって、にぎわいの創出に大きな効果を生み出すものと思います。
さらに、県庁敷地のオープン化を進める中で、やはり、隣接する甲府城などの周辺環境との調和には十分配慮する必要があります。そこで、防災新館の整備に当たり、こうした近隣の歴史的景観との調和にどのように取り組むのか、お伺いいたします。
次に、県庁舎敷地のオープン化についてであります。
防災新館の周囲は、平和通り側に県民広場を設けるなど、これまでに比べて開放的な空間にする設計のようですが、本館前の庭や別館、議事堂の周囲などの現状を見ると、雑然として殺風景なアスファルトの駐車場になっており、また、人と車の流れが混然としている状況にあります。
防災新館への車の流れを円滑にするなど、人と車の流れを分離するとともに、緑地をできるだけ多くして、潤いがあり、旧館の歴史展示室や議事堂などの文化財を見に来る人、だれもが訪れたくなるような開放感のある県庁敷地にする必要があります。
県庁敷地のオープン化に向けて、今後どのように取り組んでいくのか、御所見をお伺いいたします。
次に、甲府城の整備についてお尋ねいたします。
まず、鉄門の整備についてであります。
今、全国各地で、その歴史的建造物群を生かした町づくりが積極的に進められております。
私は、これまで、甲府市中心市街地の活性化と同時に、観光立県を目指す本県が、現状の通過観光県から宿泊観光県に脱皮する切り札として、時間を稼げる観光拠点となる甲府城の整備と活用の必要性を訴えてきました。
この結果、甲府城については、これまで稲荷櫓を初め三棟の門が復元整備されるとともに、ここにきて新たに鉄門の整備が着手されるなど、また一つ新たな魅力がふえようとしています。
一方、甲府城稲荷櫓の完成を契機として発足した観光ボランティアガイド甲府城御案内仕隊の皆様によるきめ細やかな観光案内は、訪れる方々から好評を得ております。
また、夏休み期間中の八月には、炎天下にもかかわらず小学生が石垣の落書き消し作業を行うなど、新たな取り組みが見られ、甲府城を愛する県民、市民の熱意が伝わってまいります。
しかしながら、甲府城を市民の憩いの場所とし、また、観光拠点として多くの人々に訪れていただくためには、さらなる魅力を高めていくための取り組みが必要であると考えます。
そこで、まず、鉄門の整備を今後どのようなスケジュールで進めていくのか、お伺いいたします。
次に、甲府城内の自由広場の芝生化についてであります。
舞鶴城公園は、甲府の歴史を現在に伝える貴重な資産であることは言うまでもなく、我々の日々の暮らしに憩いと安らぎを与えてくれる都市公園として重要な機能を果たすとともに、各種イベントが数多く開かれるなど、甲府市の中心市街地の活性化にも大いに活用され、さまざまな役割を担っている貴重な空間であります。
近年では、公園利用者から、自由広場をより利用しやすくするため芝生化等の要望をお聞きし、県の関係部局に対し、その実現を求めてまいりました。県には、早速要望を取り入れていただき、自由広場の芝生化に取り組んでいただいております。
そこで、工事はいつごろまでに完成し、芝生広場としてどのような利活用が可能となるか、お伺いいたします。
また、舞鶴城公園の植栽整備についてであります。
自由広場の芝生化とともに、公園利用者からは、舞鶴城公園を四季折々の花が咲き、緑と花があふれるような姿にしてもらいたいという提案があります。
このような提案に対しては、舞鶴城公園が持つ歴史的な資産の保全とあわせ、歴史景観との兼ね合いも十分に考慮しなければならないとは思いますが、県では、舞鶴城公園内の植栽整備に当たり、どのような基本的な考えを持っておられるのか、また、花の植栽に当たり、どのような方法をもってすれば可能なのか、お伺いいたします。
そして最後に、「せっかく甲府城が整備されて、見に行きたくても、近くに駐車場がないので行けない」という市民の声や、首都圏の観光会社が企画する、あらかじめ目的地を示さずに方面だけ決めて旅行者を募るミステリーツアーなどで甲府城へ向かった観光バスが、駐車場がないため、やむなく別の観光地へ行ってしまったなどの話を耳にするたびに、この車社会で一番必要な駐車スペースを甲府城周辺に確保することが重要だと思いますが、この点を県はどのように考えておられるのか、お伺いいたします。
次に、甲府市中心市街地の商業活性化対策についてであります。
甲府市の中心市街地は、安土桃山時代から江戸時代にかけて築城された甲府城の城下町として発展してきました。明治になって、甲府城が廃城となった後も、甲府市は、県庁や市役所が置かれ、本県の政治経済の中心地としての役割を担ってきました。
甲府空襲により焼け野原となった後も、力強く復興し、バブル経済に日本全体が踊っていた平成の初めまで、中心市街地の大型百貨店や商店街は多くの買い物客でごった返し、名実ともに本県商業の一大中心地でありました。
しかし、バブル崩壊以後の大型百貨店などの相次ぐ撤退と、郊外への大型ショッピングセンターの進出などにより、甲府市の中心市街地では年々シャッターをおろす店舗がふえ、買い物客の姿も少なくなり、衰退に歯どめがかからない状況となっています。
これを裏付けるように、昨年の甲府商工会議所の歩行量調査では、中心市街地の歩行量は十二万九千人と、二十年前に比べてマイナス二十二万人と、約三分の一となり、人であふれていたまちの姿は遠い過去のものとなってしまいました。
私は、県都甲府市の中心市街地の活性化は、本県の重要な政策課題の一つであると、かねてから訴えてまいりました。中心市街地を県内外から多くの人々が集う本県の表玄関として再生させるには、まずは商業地域としての魅力を回復させていくことが急務であると考えます。
こうした中、先日、「甲府鳥もつ煮」が全国のB級グルメの祭典で日本一となるゴールドグランプリに輝いたことは、全国に甲府の味を広め、今後の取り組みによっては、集客効果などにより、数十億円から数百億円の経済効果が期待でき、甲府中心市街地全域を元気にしてくれることと思います。
また、先月、紅梅地区再開発ビルのココリが竣工いたしました。既に宝石美術専門学校が開校するとともに、マンションへの入居も始まっており、来月には商業施設がオープンすると聞いております。
中心市街地での大規模な商業施設の誕生は久しぶりでありますが、この施設がオリオン通り周辺の商業の核となり、町なかのにぎわいも回復するのではないかと大いに期待するものであります。
そこで、県はこれまで甲府市中心市街地における商業活性化にどのように取り組んできたのか。また、このような新しい動きと連動させ、商業の活性化を具体的にどのように図っていくのか、知事の御所見をお伺いいたします。
次に、甲府市中心市街地の浸水対策についてであります。
ことしの夏は、全国的に記録的な猛暑であり、本県においても連日、猛暑日が続きました。これは、現在進行している地球温暖化によるものではないかと考えられます。
地球温暖化が原因と言われる異常気象の一つに、いわゆるゲリラ豪雨と呼ばれる局所的な集中豪雨があります。
本県においては、平成十六年八月に甲府市の相生地区において、時間雨量七十八ミリというゲリラ豪雨により、濁川がはんらんし、百戸を超える浸水被害が発生しています。
一方、去る九月八日には台風九号により、静岡県小山町において時間雨量百二十ミリの降雨があり、住民が孤立する事態になったほか、本県の山中湖村においても、大雨により浸水被害を生じました。
甲府市の中心部における台風による近年の被害では、平成十六年十月の台風二十三号による藤川や高倉川等のはんらんにより、琢美地区を初め甲府市内で三百戸近くの浸水被害を生じています。
県においては、その後、藤川や高倉川について改修事業に着手され、既に工事が開始されたことは、まことに喜ばしいことと考えています。
また、濁川についても、未改修となっていた甲府市城東の省路橋より上流部について、今年度から改修事業に着手するとお聞きしています。
しかしながら、これらの河川は甲府市の中心部を流れ、周囲に家屋が密集していることから、改修には多数の家屋などの移転が必要となり、完成までに長期間を要するのではないかと考えます。
甲府市の中心部は、高度に市街化された結果、地表の大部分がアスファルトやコンクリートで覆われ、降った雨は直ちに水路や河川に流出するため、浸水被害を受けやすい状況にあります。このため、河川改修とあわせて、降雨の流出を抑制させるような流域での治水対策が、ゲリラ豪雨に対して有効ではないかと考えます。
今後、甲府市中心部の浸水対策を進めるに当たり、藤川や高倉川及び濁川の改修の計画と現在の状況についてお伺いいたします。
また、市街地の流出を抑制するための、流域での治水対策の取り組みについて、あわせてお伺いいたします。
次に、国民文化祭についてであります。
平成二十五年に本県で開催される国民文化祭に向けて、先般、県実行委員会が設立され、「文化の風とあそぶ」というテーマも設定されました。
国民文化祭は国民の文化活動への参加意欲にこたえるとともに、文化の水準を高めるために行われる日本最大級の文化の祭典であります。私はかねてより、この国民文化祭を県内各地の歴史や伝統文化を見詰め直す絶好の機会と考えております。
甲斐の国の歴史は武田信玄に始まり信玄に終わってしまうものではありません。県都甲府には、江戸時代の甲府城下町を中心に発達した誇るべき町人文化が存在しました。
甲府の小正月の道祖神祭には、安藤広重を初め当時の浮世絵の大家の創作による十メートルの長大な幕絵を商家の軒先に張りめぐらせ、若松町の芝居小屋、亀屋座では江戸歌舞伎を公演するなど東国一の賑わいを見せたと言われております。
私は先催県の国民文化祭に見られるような催しの数や参加人員を競うのではなく、こうした本県の各地に残る歴史や伝統文化、また地場産業に着目し、山梨らしさを全国にアピールする必要があると考えます。
そこで、山梨らしさを全国にアピールするためには、どのような国民文化祭を目指すのか、お伺いいたします。
また、国民文化祭のために県外から来県される多くのお客様を迎える甲府駅周辺は、北口駅前広場や藤村記念館の整備などにより、大きく生まれ変わろうとしております。また近くには、駅から徒歩で入れる県史跡の甲府城があります。
甲府城は柳沢親子の時代に再整備され、現在に残る県民の誇るべき遺産であり、国民文化祭開催までには櫓門形式の鉄門も完成し、城内の広場は緑の芝が敷き詰められ、さらに整備が進むはずであります。
この甲府城を国民文化祭のイベント会場としてどのように活用していくのか、お伺いいたします。
次に、救急医療の充実と医師確保対策についてであります。
県民が安心して生活していくためには、休日、夜間の急病や突発的な事故に対し、だれもが必ずどこかの医療機関で迅速に適切な治療を受けられる救急医療体制の確保が必要であります。
しかしながら、初期救急に当たる在宅当番医については、医師の高齢化などにより夜勤等が困難となり、当番を外れる診療所が増加しています。
二次救急についても、医師不足により診療体制の縮小を余儀なくされ、病院群輪番制を離脱する病院が生じてきております。
本県では、全国平均を上回るペースで高齢化が進展しており、今後、救急医療に対する需要がますます増加することは必至であり、私は、このままでは救急医療体制の崩壊という事態に陥るのではないかと危惧しております。
このような事態を回避するためには、救急医療体制の立て直しやルールづくりに早急に取り組むことが必要だと考えますが、県の御所見をお伺いいたします。
また、在宅当番医や病院群輪番制を確保し、救急医療を守っていくためには、医師不足の解消が不可欠であります。
そこで県では、医師確保対策をどのように進められているのか、あわせてお伺いいたします。
さて、こうした中、先月、県立中央病院では救急医療の一層の充実強化を図ることとし、ドクターカーを導入したと聞いております。
私は、予算特別委員会でもドクターカーの導入を主張しましたが、ドクターカーは、医師が同乗することにより、診療開始までの時間を短縮し、救命率を上げることができる有効な手段であります。したがって、このたびドクターカーの導入に踏み切ったことは高く評価しております。
つきましては、導入から一カ月ではありますが、ドクターカーの活動状況と今後の活用方策についてお伺いいたします。
次に、海外メディア戦略推進事業についてであります。
最近、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件をめぐり、中国との外交問題が極めて厳しい状況にある中で、ことし七月に訪日した中国人観光客は前年同月比一四三%の増だっただけに、消費拡大を期待していた各地の観光地などは、中国の訪日旅行の募集やPRの自粛による日本離れを懸念する声が広がりつつあります。
事件前のテレビ報道によりますと、中国上海のテレビ局のスタッフが来県し、地元の放送局と連携しながら、富士山やフルーツなど山梨の魅力をPRする番組を作成して、中国国内で放送する予定とのことでした。
これまで、地域の活性化のためには情報発信が重要だと指摘し続けてきた私にとっては、海外にまで情報発信を進めているというこの報道は新鮮であり、これまで余り情報発信に積極的でなかった県も、横内知事の積極姿勢のもと、ようやくここまで来たなというのが正直な感想であります。
日本旅行業協会の資料では、人口の減少や若者の旅離れなどにより、日本人の国内宿泊者数は平成十四年の三億二千五百万人をピークに減少しており、海外からの旅行者は地域経済活性化のためにますます重要なウエートを占めてきています。
山梨県においては、平成二十一年の宿泊旅行者四百万人余りのうち約四十万人が外国人宿泊者であり、既に宿泊者の十人に一人は外国人という状況であります。
中でも、中国からの来訪者は急増しており、県ではこの拡大する中国人旅行者を獲得すべく、ここ数年、上海、香港、北京などへ知事みずからが赴き、現地の政府関係機関や旅行代理店などに対し、積極的にトップセールスを行ってきております。
今後も、中国など経済成長が見込まれるアジア諸国において、より多くの情報を発信していくためには、私は、知事のトップセールスに加えて、先ほど申し上げたテレビなどを通した山梨の魅力発信が大変効果的だと思うのであります。
そこで、海外メディア戦略推進事業についてのこれまでの取り組み状況と、テレビなどのマスメディアを活用した海外への情報発信の今後の取り組みについて、御所見をお伺いいたします。
次に、中山間地域の耕作放棄地対策についてであります。
全国でも有数の山岳地帯を抱える本県においては、中山間地域にある農地の割合が全体の七割近くと高く、そこに住む人々は、起伏が激しい地形の中で、さまざまな工夫を凝らし、苦労を重ねて農業を営んできました。
このような地域は、過疎化、高齢化が他の地域に比べ一層進んでおり、担い手の不足が深刻化しているとともに、農地の傾斜がきつく、小規模で分散しているなど、生産条件が平地に比べ不利な状況となっています。
また、野生鳥獣の被害も受けやすく、農家の生産意欲が減退し、農地はもとより、農道、水路などの農業用施設を含めた周囲一体の荒廃化が進み、さらに耕作放棄地が増大するという悪循環が生じています。
このままでは、農業生産力の減少ばかりか、地域の活力が低下し、維持存続さえ難しい集落がますます増加し、全国的にも二番目に高い耕作放棄地率が、さらに高まることを危惧しているところであります。
私は、このような地域の耕作放棄地を解消していくためには、地形や農地の利用状況など地域の特性を踏まえた、きめ細やかな対策を講じていくことが重要と考えています。
このような中、今年度から甲府市など県内各地において、牛を放牧して雑草を食べさせ、耕作放棄地を解消するというユニークな取り組みが始まったと聞いております。
この事業は地域でも注目を集めており、その成果が期待されているところですが、取り組みのメリット、現在の状況及び、牛が雑草を食べた後の農地の活用方策について、今後どうしていくのか、お伺いいたします。
また、県においては耕作放棄地解消に向け、さまざまな施策を講じておりますが、中山間地域のように高齢化や過疎化が進行している状況下においては、耕作放棄地の発生を未然に食いとめる手だても重要と考えますが、この点について県ではどのように取り組まれるのか、御所見をお伺いいたします。
以上をもちまして、私の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。
横内知事
皆川議員の御質問にお答えいたします。
ただいまは、御質問に先立ち、池田元総理の言葉を引用されながら、中小企業、雇用対策などの県政への御評価と、引き続き県政を牽引するようにとの御期待の言葉をいただきました。
今後も、暮らしやすさ日本一を目指して全力で取り組んでまいりますので、一層の御支援、御協力をお願い申し上げます。
初めに、甲府駅南口周辺地域の修景計画の策定についての御質問でございます。
甲府駅南口周辺地域では、甲府城や県議会議事堂、県庁別館などの歴史的建造物が残されている一方、国体にあわせて整備された駅前広場や平和通りと、沿道の建物が一体となって、近代的な市街地を形成しております。
このため、修景計画の策定に当たりましては、これまで先人が築き上げてきた歴史景観と、近代的な都市景観とをバランスよく融合させるとともに、利便性や安全・安心といった都市機能の観点からも十分に検討を行っていく必要があります。
このうち、甲府城周辺におきましては、甲府城の風格ある城郭が、他に誇るべき貴重な歴史財産であり、重要な景観資源でありますので、修景計画においては十分に活用していきたいと思っております。
今後、学識経験者や地元関係者などからなる委員会におきまして、ただいま議員の御提案がございましたが、その御提案も含め、さまざまな角度から検討をいただき、県都の玄関口にふさわしい修景計画を策定してまいりたいと考えております。
次に、防災新館の整備についての御質問でございます。
最初に、整備基本方針の建設計画への反映状況についてでございます。
まず、高度な機能を備えた防災拠点という方針についてでありますが、防災新館は、通常の一・五倍程度の耐震性能を確保した免震構造の建物とし、屋上ヘリポートや災害時の非常用設備を設けるとともに、災害対策関連部局を集約的に配置するなど、危機管理に必要な高度な機能を確保することとしております。
また、二番目の中心市街地のにぎわい創出への配慮という方針についてでございますが、建物の一階部分には、来館者の動線を十分考慮して、県民利用施設や商業施設を効果的に配置するとともに、平和通り沿いにピロティ形式の「県民ひろば」を設けるなど、特色のある交流スペースを整備し、活気やにぎわいの創出に努めることにしております。
さらに、三番目のコンパクトで環境や人にやさしい庁舎という方針についてでありますが、職員一人当たりの執務面積を本館と同程度のコンパクトなものにし、建物の規模を必要最小限にするとともに、環境面でも、地中熱や太陽光など自然エネルギーを活用した設備や燃料電池システムを導入するなど、十分な配慮を行うことにしております。
このように、防災新館の建設計画は整備基本方針を十分反映した内容となっております。
次に、近隣の歴史的な景観との調和についての御質問でございます。
防災新館は、建物の高さを九階建てといたしまして、本庁舎とほぼ同じ高さとすることによって一体感を保つとともに、甲府城から見る南アルプスの眺望をさえぎらないように配慮するなど、周辺の景観との調和を重視した建設計画としております。
今後は、建物の外観や色合いを初め、周辺の緑化などにも十分配慮いたしまして、甲府城の歴史的な景観はもとより、本館や、文化財的価値を有する別館、議事堂など周辺建築物や景観との調和を図りながら整備を進めてまいる考えでございます。
次に、甲府市中心市街地の商業活性化対策についての御質問でございます。
甲府市中心市街地に商業地としての明るさと活気を取り戻すために、県では甲府市中心市街地活性化基本計画に盛り込まれた事業を着実に推進してまいりました。
中でも、中心市街地において核となる商業施設の出店を促すことが、商業活性化を図る上で有効だという考え方から、昨年六月には大規模小売店舗立地法の手続を不要とする特例区域を指定いたしました。
最初の適用施設は、紅梅地区再開発ビルのココリでありますけれども、小売業者の届け出手続が必要なくなるということから、消費者のニーズに応じて、いつでも自由にテナント構成を変えられることになるわけであります。
また、隣接するオリオン通り周辺におきましては、甲府市や甲府商工会議所で構成する合同会社まちづくり甲府が、空き店舗の利活用により商店街再生を図るモデル事業に取り組んでおりますが、県も昨年度から支援をしております。
この地区では、民間の主導によるアーケードのかけかえも行われまして、これらの事業が新たな拠点となるココリと既存の大型百貨店を結びつけるとともに、宝石美術専門学校の学生によるアーケード装飾デザインやジュエリーファッションショーなどの取り組みによって、新たなにぎわいも生まれることから、集客力のある商業地域を形成できるものと考えております。
一方、中心街では、熱意ある商店主さんたちによりまして、その店ならではの逸品をつくり出す一店逸品事業などに加えまして、県が実施した人材育成セミナーをきっかけに、本年度新たに百円商店街という事業が行われております。このような意欲的な取り組みは、甲府市中心市街地への来街者の増加に貢献してくれるものと期待をしております。
今後も、甲府市や甲府商工会議所と連携をして、商業活性化に向けた取り組みを支援していきたいと考えております。
次に、甲府市中心市街地の浸水対策についての御質問がございました。
各河川ごとに御説明をさせていただきますが、まず藤川でございますが、近年、最も被害が大きかった平成十二年の台風と同規模の洪水を防御できるということを対象にいたしまして、濁川合流点から城東通り北までの四百メートルの河川改修を進めております。明年五月までに下流側約二百メートルの改修を終える見込みであり、残り半分の区間につきましては引き続き、平成二十六年度の完成を目指して事業を進めてまいります。
次に、高倉川につきましては、市道の第二高倉橋からJR身延線までの二百八十メートルの河川改修を進めております。これまでに城東通り下流側六十メートルの改修が済んでおり、本年度は上流部の用地取得に努めて、引き続き二十八年度の完成を目指して、事業を進めてまいります。
また、濁川の省路橋から相生交差点までの間につきましては、住宅が大変密集しておりますために、これまで河川改修が困難な状況の地域でございましたが、甲府市が和戸町竜王線の街路事業を行う計画が具体化したことによりまして、この事業と連携して河川改修を行うということが可能になりましたので、本年度、調査設計に着手をしたところであります。
今後は、これらの河川改修を鋭意進めるとともに、公共施設での雨水を一時貯留したり、あるいは透水性の舗装を行うなど、議員御指摘のありました、降雨を流出抑制する対策にも積極的に取り組んでいきたいと考えております。
次に、国民文化祭についての御質問でございます。
国民文化祭は、各種の文化活動を全国的な規模で発表する場を提供することにより、地方文化の発展に寄与することを目的とする文化の祭典でありまして、「第二十八回国民文化祭・やまなし2013」の開催は、本県の文化力の向上やイメージアップに絶好の機会であります。
このため、本県の国民文化祭におきましては、県内各地の自然や風土、歴史の中で培われてきた神楽とか獅子舞とか道祖神祭りといった伝統行事や伝統文化に光を当てまして、県民みずからがその価値を再認識する契機とするとともに、こうした本県の文化を広く全国に発信することによりまして、御指摘がありましたように、山梨ならではの文化の魅力が伝わるような大会を目指していきたいと考えております。
また、そうした伝統行事は四季折々に行われるものでありますので、年間を通じて、多くの方々が山梨の文化や豊かな自然に直接触れ、本県のすばらしさを満喫していただけるように、全国で初めて会期を十一カ月間に設定したところであります。
次に、国民文化祭における甲府城の活用についての御質問でありますが、甲府城は甲府駅から近く、ボランティアガイドの甲府城御案内仕隊などの案内機能が充実しておりまして、国民文化祭の参加者や観覧者が立ち寄って、本県の歴史や文化を知っていただく格好の場所でございます。
さらに、甲府城は、国民文化祭に合わせて、鉄門などの整備が進みまして、一層、歴史の重みや往時の風格が感じられる場所になりますので、ここを舞台にして、例えば能を舞い、野点を行うなど、甲府城の持つ魅力を最大限生かしたイベントを行うことを検討していきたいと考えております。
次に、救急医療の充実と医師確保対策についての御質問でございます。
まず、救急医療体制につきましては現在、各医療圏ごとに設置した地域保健医療推進委員会というところにおきまして、地域の実情を踏まえた救急医療体制の充実を図るための検討を行っております。
このうち、最近の新たな取り組みといたしましては、峡東医療圏におきまして、診療所の医師が二次救急病院に出向いて診療を行う体制を導入しまして、診療所、病院双方の医師の負担軽減を図る中で、初期及び二次救急医療を充実するという取り組みが始められております。
また、昨年十月からメディカルコントロール協議会において協議が重ねられてまいりました傷病者の搬送及び受入の実施に関する基準を本年じゅうに策定することにいたしまして、傷病者の状況に応じた適切な医療の提供を円滑に行うためのルールづくりに取り組んでいるところであります。
こうした方策を通じて、将来にわたって持続可能で安定的な救急医療体制の確保に努めていきたいと考えております。
次に、医師確保対策につきましては、山梨大学医学部の定員増や地域枠の創設、拡充を大学と協調して進めるとともに、毎年、六十人規模の貸付枠で医師修学資金の貸付を行って、医師の確保に取り組んでおります。
現在までの医師修学資金の貸付者は三百六十五人に達しておりまして、このうち既に七十四人が医師免許を取得しておりますが、この七十四人のうち八四%に当たる六十二人が県内医療機関に勤務をしておりまして、県内への医師の確保、定着が着実に図られております。
最後に、ドクターカーについての御質問でございますが、一刻を争う重篤な患者の救命のために、県立中央病院において八月十八日から導入いたしまして、この一カ月余りで七回の出動を数えるなど、新たな救命救急手段として有効に活用されつつあります。
また、今後のドクターカーの活用方策につきましては、こういった県立中央病院における出動事例の検証あるいはドクターヘリとの関係がございますので、ドクターヘリ導入可能性検討委員会の検討結果などを踏まえまして、県立中央病院と連携して検討を進めていく考えでございます。
最後に、海外メディア戦略推進事業についての御質問でございます。
国におきましては、新成長戦略である訪日外国人三千万人プロジェクトの一環としまして、この七月から中国人に対する個人観光ビザの発給要件を緩和いたしましたが、七月のビザ発給件数は前年同月に比べまして約八倍となるなど、海外からの旅行者の拡大が現実のものとなってきております。
このような状況の中で、県としては本年度、上海におけるトップセールスなど、中国の旅行業者に対する売り込みを強化する一方で、県内の観光団体や放送局で構成する山梨県海外放送コンテンツ推進協議会と連携いたしまして、直接、中国の方々に、現地のテレビを通じて、山梨の魅力を伝える海外メディア戦略推進事業を進めてきたところであります。
これまでの取り組みについて申しますと、六月に、北京に拠点を置く放送局のスタッフが来県をいたしまして、中国人の目を通して、富士山や温泉、ワイン、フルーツなど、山梨の魅力を発信するテレビ番組を制作し、七月から八月にかけて、中国全土の約二千万世帯に対し、延べ十二回の放送を行ったところであります。
また、八月末には、上海に拠点を置く放送局のスタッフが来県いたしまして、富士山などの空撮の映像も含む二本のテレビ番組を制作し、今後、上海を中心とする約四百四十万世帯への放送を予定しているところでございます。
今後どうするかという取り組みでございますけれども、外国人観光客に対する国内の地域競争というものが、ますます激しくなると予想されますので、山梨県海外放送コンテンツ推進協議会や、やまなし観光推進機構と連携をしながら、今後もテレビなど海外のマスメディアを積極的に活用して、本県の魅力を発信していきたいと考えております。
以上をもちまして、私の答弁といたします。その他につきましては、担当部長からお答えをさせていただきます。
総務部長
皆川議員の県庁舎敷地のオープン化についての御質問にお答えいたします。
県民に親しまれる開かれた県庁としていくため、敷地につきましても、県民に身近で利用しやすいものとしていく必要があります。
このため、県庁舎敷地につきましては、歩行者と自動車との動線の分離を図りながら緑化等を進めまして、県指定有形文化財である別館や、防災新館一階部分との一体的な活用を図る中で、県内外から訪れる来庁者が安心して憩える場として整備をしてまいりたいと考えております。
こうした考えのもと、敷地内は県環境緑化条例に沿った二〇%以上の緑化を図ってまいりますほか、本県の魅力、資源の全国への情報発信も兼ねまして、足湯施設の設置や県産花卉の展示などについても検討しております。
今後、本館前庭の整備のあり方でありますとか、全体の動線などにつきまして、さらに検討を進め、本年度中には県庁舎敷地の整備計画を策定し、具体的な姿を明らかにしてまいります。
以上でございます。
農政部長
皆川議員の中山間地域の耕作放棄地対策についての御質問にお答えします。
県独自の耕作放棄地対策として、本年度からレンタル牛活用耕作放棄地対策モデル事業を実施しています。
現在、甲府市右左口町ほか三カ所にモデル地区を設定して事業に取り組んでいますが、関係者からは、耕作放棄地の解消だけでなく、獣害の抑制や景観の保全にも効果があり、畜産農家の飼料費や管理労力も低減されるという声が寄せられています。
放牧後の農地の活用方策については、抜根や土壌改良に対する国の交付金などを活用して、牧草の育成や大豆などの野菜の作付、イチゴやブルーベリーなどによる観光農業などに取り組んでいく予定になっています。
今後は、本モデル事業を踏まえて、畜産農家と耕種農家間の放牧牛の貸し借りを円滑に調整するレンタル牛バンク制度の構築を図り、この取り組みを県内全域に普及させ、耕作放棄地を利用した肉用牛の生産拡大にも努めてまいります。
また、耕作放棄地対策に取り組む上で、特に営農条件が厳しい中山間地域においては、生産者の営農活動を支援し、新たな耕作放棄地を発生させないことが重要なポイントとなります。このため、県では中山間地域総合整備事業などにより、圃場、道水路などの基盤整備や農産物直売所の整備を進め、農家所得の拡大、営農意欲の向上に今後とも取り組んでいきます。
さらに、地域ぐるみで農地の保全や農業用施設の維持管理を実施する農地・水・環境保全向上対策や、平地との生産条件の格差を是正するための中山間地域等直接支払制度による耕作放棄地の発生防止にも取り組んでまいります。
以上であります。
県土整備部長
皆川議員の甲府城の整備についての御質問にお答えいたします。
まず、自由広場の芝生化についてであります。
舞鶴城公園は、甲府市の中心市街地におきまして、歴史的情感の中に憩い、安らぐ場として、多くの人々に親しまれている都市公園であります。
駅に近いという立地のよさから、近年、観光や各種イベントに使用されておりまして、今後さらに多様なニーズに対応できるよう、史跡としての景観にも配慮し、自由広場を芝生化することといたしました。
現在、地下の遺構を損なわないよう工事を進めておりまして、十一月上旬の完成を目指しております。
工事が完成した後は、芝生の養生を行い、来春には、芝生での団らんを初め、軽スポーツや信玄公まつり等のイベントなど、さまざまな利用が可能になるものと考えております。
次に、舞鶴城公園内の植栽整備についてであります。
舞鶴城公園の植栽整備につきましては、平成元年に策定いたしました舞鶴城公園整備計画、この計画に基づきまして、外来の樹木や、石垣に影響を及ぼす樹木の伐採を行うとともに、松や梅、こうしたものを新たに配置するなど、歴史的景観を保つよう整備を行ってまいりました。
現在は、平成二十年度に甲府城跡保存活用等調査検討委員会が策定いたしました保存管理指針に基づきまして、歴史的に違和感のある樹木、それから地下の遺構に影響が生じるような植栽は行わないこと等を基本に管理をしております。
花の植栽につきましても、これらの考え方に準じ、花の種類や植栽箇所を選定する中で、歴史的景観を損なわないよう、適切に対応していくこととしております。
次に、駐車場の整備についてであります。
都市公園など、多くの人々が利用する施設では、その立地や利用状況に応じた駐車場の確保が必要と考えております。
舞鶴城公園におきましては、甲府駅に近く、公共交通が利用しやすいことや、周辺に普通車用の民間駐車場が多いことなど、こうしたことを考慮いたしまして、現在は北側と南側に合わせて大型車用八台と障害者用六台の駐車場を設けてございます。
しかし、駐車場の位置がわかりにくいことや、利用が予約制であることなどによりまして、利用率が低い状況にあります。
今後は、駐車場への案内の仕方などを工夫いたしますとともに、公園の利用状況や利用者の声も踏まえる中で、駐車場の適切な規模等について検討してまいりたいと思っております。
以上でございます。
教育長
皆川議員の甲府城鉄門の整備についての御質問にお答えします。
鉄門の整備に当たりましては、史実に基づき進めていく必要があるため甲府城跡櫓門復元検討委員会の御意見を伺うとともに、文化庁との協議を重ねてまいりましたが、過日、礎石周りの石垣補修工事が終わりましたので、鉄門本体工事に着手したところであります。
鉄門の整備は、甲府城の県指定史跡としての価値を高め、また、中心市街地の活性化に役立つなど、さまざまな効果が期待できます。
平成二十五年には国民文化祭が本県において開催され、大勢の人が本県を訪れることが見込まれることから、平成二十四年度中の工事完了に向け、整備を進めてまいります。
以上でございます。
皆川議員
おおむね前向きな御答弁をいただけたことと思いますが、海外メディア戦略推進事業に関連しまして、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件以降、日中間の交流に支障が生じているわけでありますが、そういう中で、かなり積極的にメディア戦略を進めておいでになりますが、先ほどの答弁の中で、上海のほうの今後の放送予定について、どういう状況になっているか、もう一回、答弁をいただきたいと思います。
観光部長
ただいまの再質問にお答えいたします。
上海の放送局が八月末に来県いたしまして制作したテレビ番組につきましては、当初、十月に放送予定との情報でありましたが、先週になりまして、年内に放送できるか未確定であるとの連絡があったところであります。
今後、事態の推移を注視しながら、事業主体であります海外放送コンテンツ推進協議会と連絡を取り合いながら、対応してまいりたいと考えております。
以上であります。
皆川議員
質問をかえますけれども、けさの新聞に、県の医師確保対策に関連いたしまして、厚生労働省が初めて行った必要医師数実態調査というのが出ておりました。
これによりますと、山梨県は現在、三百二名の医師が不足していて、現在の医師数に対する倍率が一・二九倍で、全国で三番目に高いという大変厳しい調査結果が出ております。
先ほどの御答弁で、随分前向きに医師確保対策を推進しておいでになりますけれども、こういう厳しい状況のもとに、相当な覚悟を持って頑張らないと、なかなかこの全国三番目というところから抜け出せないような気がいたしますけれども、ぜひ応援の意味を込めて、できましたら、決意のほどを御答弁いただきたいと思います。
福祉保健部長
ただいまの再質問にお答えを申し上げます。
今回の厚生労働省の調査でございますけれども、医療機関が必要と考えている医師数につきまして、アンケート方式で調査をしておるものと承知しております。
厚生労働省の公表が本日午前中ということでございましたので、調査結果の詳細については把握をしてない状況でございますが、本県の医師必要数というのは、全国的にも高い結果になっておるという状況でございます。
県といたしましては、これまで山梨大学と協調して、本県の医師定着を図るための地域枠の確保、これとあわせた医師修学資金の貸付等によりまして、地元に定着する仕組みを推進してまいりました。
また、勤務環境が厳しい産科や救急医を確保するための助成でありますとか、医学部進学者の増加を図るための医学部進学セミナー等を開催し、確保対策を進めているところでございます。
また、新たに、医師不足が深刻な峡南及び富士東部医療圏を対象にいたしまして、地域医療再生計画を策定し、医師確保に取り組んでいるところでございます。
こうした取り組みを総合的に講じまして、医師の確保、定着に今後、一層努めてまいりたいと考えております。
以上でございます。