皆川議員

私は、自民党真政会の立場から、今定例会に提出されました案件並びに県政一般について質問をいたします。
 金融再生問題や長引く不況の中で、国民は、将来に不安を感じながらも、一日も早い回復を期待し、懸命な努力をいたしております。
 県内においても、八月の失業保険受給者数は過去最大となり、甲府市内で最も活気のあるのは甲府ハローワークばかりという状況で、元気あふれる甲府の姿は見出せません。
 こうした中で、ことし二月に閉店した旧甲府西武ビルを県が買い取る決断をしたことは、県都甲府の低落傾向に歯どめをかけ、さらなる発展の大きな契機になるものと期待し、知事の英断に拍手を送るものであります。
 知事は、一昨日、自由民主党を代表した土屋議員の出馬要請の質問に答え、三選出馬の決意を明らかとされました。
 私は、七年前の「権力と県民の戦い」と言われる草の根運動のときから、草の根の一員として天野知事誕生に微力を注ぎ、それ以来、引き続き今日まで支援してまいりました。
 今さら申すまでもありませんが、草の根の精神は「権力におごることなく、県民一人一人の心を大切にする」ということであります。
 知事は、就任以来、初心を忘れずに、清潔、公正、公平で、信頼にこたえる県政、県民主役の県政を貫かれてこられました。心から敬意を表するところであります。
 知事は、今後もこの姿勢を堅持され、県民福祉の向上のために邁進し、幸住県やまなしの建設を通じて、県政発展を確実なものとされるよう御期待申し上げ、さらに、私もその一翼を担わせていただくことをお誓いし、以下、質問に入ります。
 まず初めに、甲府城の整備についてお尋ねいたします。
 甲府城の整備された石垣の上に、美しい白壁の塀の一部が見え始めてから、お城はいつ完成するのか、いつになったら一般公開され入城できるのかと、県民・市民の甲府城に対する関心は日に日に高まる一方であり、多くの県民が一日も早い完成を熱望しているところであります。
 現在、着々と進められている舞鶴城公園整備事業は、今年度内に周辺の白壁の塀が完成され、来年度には稲荷やぐらが着工され、内松陰門も完成する予定と聞いております。
 甲府城のこうした歴史的建造物の復元が一つ一つ進むにつれ、その歴史的、文化的遺産の重みを感じ、改めて甲府城がかけがえのない県民の資産であることを再認識するところであります。
 また、甲府城東側の石垣沿いの住民の住居の移転は、住民の皆さんの特段の御理解と御協力により、ほとんどの方々との契約を終えることができたと聞いております。
 この場を借りまして、御協力に改めて感謝申し上げたいと思います。
 今後も、この甲府城が甲府市の特色あるシンボルとなるように、特に、周辺の景観については、極力配慮されたものになってほしいと願うものであります。
 ところで、甲府市では、来る十月十六日から「輝きの祭典」というイベントを企画し、甲府城広場と遊亀橋から中心商店街に真っすぐ抜ける仮称城下町通りにおいて、山梨の地場産品を集積し、出店を並べ販売すると聞いております。
  これは、将来、この城下町通りに城下町風の町並みを整備し、全国から甲府城を訪れる観光客に山梨の地場産品のワイン、宝石、貴金属、ニット、印伝などの品 々を購入していただけるという、いわば観光と地場産業の振興とを結びつけ、甲府市の活性化を図るという構想の芽出しが期待できるものと、この祭典の成功を 祈る一人であります。
 さて、県は、今年度、舞鶴城公園北側のJR跡地の整備を行うと聞いておりますが、この場所は、江戸時代の柳沢の絵図面によると、お堀になっています。
 整備に当たっては、極力史実に基づく復元が必要であると考えておりますが、このことを含め、現在の甲府城の整備の進捗状況をお伺いいたします。
 また、残念ながら、現在の整備計画には入っていませんが、歴史的建造物である鉄門、銅門、天守閣復元は、甲府城の観光資源の大きな目玉として必要不可欠のものであり、地域の活性化に大きく貢献するものと考えております。
 さらに、大型観光バスの駐車可能なスペースの確保などを含めて、現在の整備計画に続く第二次整備計画は、県民・市民の大いに期待するところであります。
 この第二次整備計画について、現在、県はどのように考えておられるのか、あわせて御所見をお伺いいたします。
 次に、ビジターズ・インダストリー、いわゆる交流型集客産業の展開について、幾つかお尋ねいたします。
 まず、ビジターズ・インダストリーの推進方策についてであります。
 週休二日制の定着などにより、人々のライフスタイルが変化し、余暇時間が増大しております。
 この余暇の活用や生活の充実を図るため、人々のニーズは、学ぶことや遊ぶこと、物を創造すること、これらを一体として体験したいという希望が増してきていると思うのであります。
 本県は、富士山や富士五湖、八ケ岳、南アルプスなど雄大な自然に恵まれるとともに、日本一の果樹、そしてワイン、研磨・宝飾に代表される地場産業など、他県にない魅力が数多くあります。
 また、年間約三千九百万人の観光客が訪れ、約一千九百億円が消費されております。
 さらに、本県は、平成十年度版新国民生活指標において、全国総合第四位、中でも、地域交流や社会的活動等を示す指標である「交わる」においては、連続全国第一位となり、まさに、豊かな交流の場となり得る可能性を感じるものであります。
  私は、本県の豊かな自然や特色ある文化・産業などをさらに一層有効に活用し、集客力の高い産業展開を図っていくことは、今後、大きな経済成長が望めない中 にあって、本県経済の活性化に大いに貢献するものであり、全庁一体となって取り組むべき大きな課題であると思うのであります。
 県では、幸住県計画第二次実施計画に、ビジターズ・インダストリーの推進を重点施策として位置づけ、その推進を図ることとしていますが、多くの人々に来ていただくための具体的な手だてを、どのように進めていくのかお伺いいたします。
 次に、甲府中心商店街の活性化についてであります。
 全国的に地方都市にある中心市街地が低迷化していると言われてから久しく、甲府市の中心商店街も、人口の郊外転出や大型店の郊外への出店など空洞化が進み、大変厳しい状況にあります。
  しかし、一昨年からことしにかけての新しい形の集客施設として期待される、いわゆる複合映画館の相次ぐオープンや、先日の柳町4Eビル完成、さらには、甲 府商工会議所が、昨年十一月に甲府駅前から中央商店街にかけて行った歩行量調査で、十一年ぶりに歩行者が増加したことや、冒頭でも触れましたが、知事の英 断により、旧甲府西武ビルのシャッターが再び開かれることなど、明るい話題も出てきているところであります。
 現在、甲府市におきましては、中核 市構想とあわせて、歴史と文化の香りのするまちづくり構想も進められておりますが、市街地の活性化を図っていくためには、ハード面では、例えば地場産品を 集積した商店街や、城下町の風情を取り入れた町並みの創出など、特色あるまちづくりを推進していくことが必要であると考えます。
 こうした中、国においては、市町村が主体となってまちづくりを進める中心市街地活性化法が施行され、私は大いに期待しているところであります。
 そこで、甲府中心商店街の活性化に向けて、こうした新たな動きの中で、県としてどのような支援をするのか、御所見をお伺いいたします。

 次に、甲府市内の文化施設の利便性についてお尋ねいたします。
 地域文化の醸成や総合的な地域の活性化を図るためには、人々を引きつける資源として、地域に根差した文化を育て、組み立てていくことが極めて大切であると考えております。
 幸い、本県には、早くから県立美術館、文学館、考古博物館などの文化施設が整備され、県外の多くの人々にも利用され、地域の活性化に大いに貢献しているばかりでなく、その経済効果についても高く評価されております。
  また、本年七月に、約七十一億円の巨費を投じてオープンした県立科学館は、自分の手で触れたり、動かしたり、実際に乗ってみて擬似体験ができる展示装置が 整備してあるほか、スペースシアターには最先端の科学技術が駆使され、文化的集客施設として県内外から数多くの人々が訪れております。
 十月十三日には、中学生時代、山梨の地で宇宙への夢をはぐくんだ土井隆雄さんも県立科学館を視察することになっております。
  私は、こうした県立科学館が新たに開館したのを契機に、美術館、文学館、考古博物館とのネットワーク化を図り、例えば、「かいじ文化の旅」と銘打った観光 ルートを開発したらどうかと考えるものであり、さらに、県立美術館が「ミレーの美術館」として県内外の多くの方々が訪れているように、県立科学館も大いに PRする必要があると感じております。
 そして、県立科学館がこれからも県内外の多くの方々に親しまれ、さらに魅力ある施設となるためには、常に利便性を重視し、施設運営に創意工夫をしていくことが大切であります。
 そこでまず、県立科学館まで気軽に行くことができる交通アクセスを整える必要がありますが、現在、どのような来館手段を講じているのか。また、科学館の機能を最大限活用した企画展などの事業展開を具体的にどう考えているか、あわせてお伺いいたします。
 さらに、施設の魅力を維持するため、展示品等についても、どのような計画的な更新を考えているのか、加えてお伺いいたします。

 次に、高齢者の療養環境の整備についてお尋ねいたします。   昨年九月の健康保険法などの改正により、患者本人負担が増加したため、老人の受診が顕著に減少する傾向にありますが、過日のテレビ報道では、長期入院患者 で症状が安定している老人は、病院のたらい回しや、追い出しとも言われる退院を進められているという実態が放映されました。
 また、この背景に は、本年四月から診療報酬の面で、入院から二週間以内では、一日六百十五点の老人入院時医学管理料は、六カ月を超えると九十点に激減するため、病院によっ ては、長期療養を必要とする老人の入院は経営面で不利となり、症状固定患者には、リハビリなどを促す理由から、在宅や他の病院・施設への転退院の措置を講 じているとも聞いております。
 増大を続ける国民医療費を抑制し、真に入院治療を必要とする患者の医療体制を確保するという観点からはやむを得ない施策とは思いますが、一方で、行き場のない患者の心痛はいかばかりかと思うのであります。
  長い間社会に貢献をしてきたお年寄りが、もう一度元気を取り戻そうと病気と闘っている姿を目にするにつけ、病院の都合や家族の都合により、両者のはざまに ある老人を病院間でたらい回しするような行為は、医の倫理的見地からしてもまかり通るべきことではないと思うのであります。
 高齢になるほど幾つ かの病気をあわせ持っているわけでありますが、生活環境を変えることは、高齢者に大きな負担となることから、今後、在宅での療養や介護が可能となるような 体制整備について、どのように考えていくのか。さらに、医療も介護も一体的に受け入れられる療養型病床群を整備していくことも急務だと思いますが、どのよ うに進めていくのか、あわせてお伺いいたします。
 次に、道路上における占用許可工事についてお尋ねいたします。
 道路管理者は、道路を常に良好な状態に保ち、円滑な道路交通の確保を図り、一般交通に支障を及ぼさないように努めるべき責務を有しているところであります。
 しかし、道路管理者の行う工事や上下水道、ガスなどの占用工事が断続的に行われ、道路がしばしば掘り返され、交通の妨げになっております。
 道路上の工事は、交通規制を伴う場合が多く、交通渋滞や沿道環境の悪化を助長することが危惧されるところであり、沿道の商店街からは、このような不況下では客足の遠のく一因にもなっているとの苦情がもたらされております。
 しかしながら、これらの工事は、社会経済活動の発展と県民の豊かな生活を支えており、また、ライフラインを維持管理する上でも、欠くことのできない重要な作業であることは承知しております。
 北海道では、雪により工事施行期間が制約されることから、道路上工事縮減対策委員会を設け、工事の縮減に取り組んでいると聞いております。
 そこで、地下埋設等による道路の掘り返し、その他道路に関する各種工事が計画的に行われるよう、県として一元的な指導ができないか、その対応策についてお伺いいたします。

 次に、青少年の非行防止対策とナンパ族の取り締まりについてお尋ねいたします。
 次代を担う青少年を非行から守り、その健全育成を図ることは重要な課題であります。
 県内におきましても、中学生による刃物を使用した傷害事件、鉄パイプで教師を殴った校内暴力事件、家出少年が被害者となった集団による傷害致死事件が発生するなど、少年非行は極めて厳しい状況にあります。
  警察では、発生を防止するために、関係機関・団体との連携による各種非行防止対策を強力に推進していることは十分承知しているところでありますが、少年らは、ゲームセンターやカラオケボックスなどをたまり場にして深夜まで徘回するなど、このような問題行動が非行の誘因になっているとも考えられるのであります。
 甲府駅前から平和通りや、その周辺道路においても、週末の深夜から明け方にかけ、異性を求めて群がるいわゆるナンパ族と言われる若者が、回 遊走行を繰り返し、違法駐車やエンジンの空吹かし、あるいは異性に声をかけるナンパ行為や、カーステレオの音を異常に高くしたり、ひどいのは真夜中に花火 を打ち上げるなど、付近住民は夜も眠れないほど騒音に悩まされている状況は極めて深刻であります。
 また、甲府市では、城下町通りとも言われている舞鶴城から市中心部へのアクセス道路の建設計画を進めておりますが、完成後には、ナンパ族の回遊走行に利用され、一層環境が悪化すると危惧し、道路建設計画の中止を訴える声も聞かれます。
 そこで、こうした地域住民の切実な訴えも踏まえ、青少年の非行防止対策と、いわゆるナンパ族の取り締まりについて、本部長の御所見をお伺いいたします。
 最後に、毒物混入事件の再発防止対策についてであります。
 本年七月、和歌山県内で毒入りカレー事件が発生したのを皮切りに、全国的に無差別に人をねらうこの種事件が連鎖的に発生しております。
 こうした事件は、極めて模倣性が強く、どこでも起きる可能性があり、模倣犯、便乗犯も続発しているところであります。
 身の回りにある普通の飲食物は、本来、安心して口にできるものであるだけに、その信頼感が揺るがされたという点で、一連の事件が日常生活に与える影響は大きく、県民の不安感も高まっているところであります。
 また、食品関係の店舗では、無人の試食販売を中止したり、缶入り飲料水を裏返しにして陳列するなど、商品管理の強化に努めており、経済活動にも少なからず影響を及ぼしているものと思われます。
 県内におきましても、山梨市内で異物混入事件が発生し、また、峡北では高校生がペットボトル入りの飲料水を飲み、集団で異常を訴えるという思い込みによるパニックが起きるなど波及が見られ、やりきれない思いであります。
 警察では、この種事件の解決のため、全力を挙げて捜査に当たっているようですが、県内での発生状況と、発生時にはどのように対応したのか。また、事件の再発防止策として、具体的にどのような対策を講じているのかお伺いいたします。
 以上で私の質問は終わります。御清聴、まことにありがとうございました。



天野知事

皆川議員の御質問にお答えをいたします。
 ただいまは、長引く不況の中での雇用問題や、甲府西武跡地取得による周辺地域の活性化への期待に言及をされながら、県政各般にわたり御質問をいただいたところであります。
 また、私の政治姿勢であります、県民の皆様とともに歩む県民主役の県政に対する御評価をいただくとともに、三選出馬の決意に対しましても、心強い御支援をいただいたところであります。
 今後とも、幸住県やまなしの実現に向け、全力を傾注してまいる所存でありますので、一層の御支援、御協力をお願い申し上げます。

 初めに、甲府城の整備についてであります。
 舞鶴城公園の整備につきましては、平成十二年度を目途に、史実に基づき、穴太積みによる石垣の修復、白壁による塀の復元、門ややぐらの復元などの事業を進めているところであります。
 特に、歴史的建造物につきまして、今年度は、内松陰門並びに稲荷門を、来年度は稲荷やぐらの復元を実施し、部分的な供用についても検討を進めております。
 公園北側の堀の復元につきましては、JR跡地が細長い区域であることから、当面は、園路広場として整備することとしておりますが、甲府城跡調査検討委員会からも御提言をいただいているところであり、引き続き、この委員会と協議してまいりたいと考えております。
 また、現在の整備計画にはない鉄門・銅門・天守閣及び堀の復元、駐車場の確保などの、いわゆる第二次整備計画について、地元の方々に大きな期待があることは十分承知をいたしております。
 今後、周辺の土地利用状況並びに甲府市が進めているまちづくり計画とも整合を図りながら、関係者や県民の皆様の御意見を伺う中で、整備の可能性について総合的に検討してまいる所存であります。
 次に、ビジターズ・インダストリー、いわゆる交流型集客産業について、幾つかお尋ねをいただいております。
 まず、ビジターズ・インダストリーの推進方策についてであります。
 社会経済情勢が大きく変化する中にありまして、地域の活性化を図るためには、本県を訪れる多くの人々が、地域の人たちとの触れ合いの中に感動を見つけ、山梨に来た喜びを感じますとともに、本県の自然や物産への理解を深め、山梨ファンになっていただけるような取り組みが重要であります。
 この具現化に向け、総合的戦略の策定と施策の調整を行う、ビジターズ・インダストリー推進本部を設置しまして、部局横断的な取り組みを行っているところであります。
 本年度からは、施策の周知徹底と積極的な取り組みを促進するため、手引書などによる普及啓発を行いますとともに、地域に根差した特色ある文化・産業などを活用した新たな交流促進事業に支援を行ってまいります。
 また、国内外で開催している観光物産展や、テレビ、新聞など各種メディアを活用しての交流情報の発信にも努めているところであります。
 さらに、本県を拠点に活躍している若手経営者によります懇話会を設置し、推進方策などについての御意見もいただいているところであります。
 今後は、こうした御意見も踏まえる中で、地域の資源を生かし、物づくりやイベントの参加などにさまざまな体験を通じ交流が図れる体制づくりに取り組んでまいりたいと考えております。
 さらに、平成十二年秋に実施する大型観光キャンペーンやインターネットなどにより、国内外に向けた情報発信を行うなど、さまざまな角度から本県への誘客に努め、集客と交流による新たな産業の展開を積極的に推進してまいる考えであります。

 次に、甲府中心商店街の活性化についてであります。
 郊外への大型店の相次ぐ出店、景気低迷による消費の落ち込みなど、商店街を取り巻く環境は一層厳しさを増しております。
 こうした中、甲府中心商店街の集客とにぎわいを創出するため、空き店舗を活用したFMスタジオの設置や街角ギャラリー、各種イベント事業など、さまざまな活性化への取り組みに対して助成を行ってきているところであります。
 本年度は、中心商店街の活性化策として、過日、オープンいたしました柳町4Eビルとの相乗効果による新たな魅力とにぎわいの拠点づくりを図るために、憩いの広場や街角地場産業館、シルバーコミュニティホールの設置に支援を行っているところであります。
 さらに、甲府西武の建物の当面の活用につきましても、県民ギャラリーや交流広場等によりにぎわいを確保し、商店街の活性化につながるよう整備していく考えであります。
 また、さきに施行されました中心市街地活性化法は、市街地の整備改善と商業等の活性化を柱として、市町村が策定する基本計画に基づきまして、地域の創意工夫を生かしながら、魅力あるまちづくりを通じて活性化を図るものであります。
 甲府市では、現在、基本計画策定に向け、取り組みを進めておりますので、今後は、ワイン・宝飾品などの地場産品の集積と、歴史的遺産や文化施設が連携したまちづくりが進められ、集客と交流により中心商店街の活性化が図られるよう積極的に支援してまいりたいと考えております。

 最後に、高齢者の療養環境の整備についてであります。
 高齢化の進行に伴い、何らかの疾病を持ったり、介護を必要とする高齢者の増加が見込まれるところであります。
 また、高齢者の方々が療養や介護が必要になっても、住みなれた地域や家庭で暮らしていきたいというのが、多くの方々の願いであると思うのであります。
 そこで、在宅での療養や介護ニーズに対応していくために、デイサービスセンターや在宅介護支援センター、訪問看護ステーションなどの整備を図りますとともに、ホームヘルパーや機能訓練指導者、訪問看護婦などのマンパワーの養成、確保にも努めているところであります。
 今後におきましても、先般実施をいたしました高齢者実態調査の結果を踏まえまして、在宅での生活が続けられるよう、きめ細かなサービス体制の整備に努めてまいる所存であります。
 療養型病床群の整備につきましては、長期にわたり療養を必要とする高齢者が安心して入院できるよう、その整備を促進することといたしまして、過日、県医療審議会の御審議をいただき、平成十二年度当初における整備目標を定めたところであります。
 また、補助制度の充実を図るため、新たに有床診療所の療養型病床群への転換に対して助成することとし、このために必要な予算を、今議会に提案しているところであります。
 今後とも、県民だれもが安心して老後を過ごせるような福祉、保健、医療の連携のもとに、一体的な療養環境の整備に努めてまいる考えであります。
 以上をもって私からの答弁といたします。その他につきましては、担当の部局長等から答弁をいたさせます。



    土木部長

 皆川議員の道路上における占用許可工事についての御質問にお答えいたします。
 県民の快適な生活を支えるための上下水道や電話・電気・ガス・通信ケーブルのほとんどが、道路の地下や上空などの道路空間を利用して収容されております。
 これら道路の掘り返し等を伴う下水道工事やライフラインの整備が、年間千三百件以上と多くを占めることから、国・市町村・公益企業者など関係機関を委員とした山梨県地下埋設物掘削連絡協議会を設置しております。
 これに基づき、年度当初に掘削調整会議を開催し、道路上工事の施工時期の調整、計画的な施工等を可能な限り指導してきております。
 今後とも、一層計画的かつ合理的な工事の調整を図るとともに、道路の同一区間における複数の地下埋設工事等を同時に施工する共同施工や、道路を掘り返すことなく地下埋設工事を行う非開削工法を採用するよう指導し、円滑な道路交通の確保に努めてまいります。
 以上でございます。



  教育長

 皆川議員の甲府市内の文化施設の利便性についての御質問にお答えいたします。
 県立科学館につきましては、本年七月二十一日の開館以来、九月末日までに六万六千人を超える来館者があり、参加体験型の施設として、県内外の多くの方々に親しまれているところであります。
 まず、科学館へのアクセスにつきましては、英和口からの遊歩道を整備するとともに、甲府駅北口からシャトルバスを、日曜日、第二・第四土曜日、祝祭日及び夏休みの期間、一日二十四往復を運行しております。
 しかしながら、多くの方は乗用車で来館している現状にありますので、これらの交通アクセスが広く利用されるよう、一層のPRに努めてまいりたいと考えております。
 また、事業展開につきましては、科学の不思議さを実験を通して知るスペシャルサイエンスショー、科学の楽しさをみずから体験できる「おどろき実験教室」や「わくわく工作教室」などを開催するとともに、今年度は企画展として、ロケットや人工衛星などの模型を展示し紹介する宇宙開発展や、天文学や宇宙科学について考える宇宙シンポジウムを開催する予定であります。
 さらに、展示品等の更新につきましては、科学技術の進歩が著しい今日、施設の魅力を維持するためには、欠くことができないものであります。
 このため、プラネタリウム番組や全天周映画のソフト、新たな実験や工作のための機器、科学事象を紹介する展示品などを適時、適切に更新してまいりたいと考えております。
 今後とも、この科学館が、科学に対する正しい知識や探究心を培い、さまざまな人々との交流の拠点となるよう努めてまいる所存であります。
 以上でございます。



    警察本部長

 皆川議員の御質問にお答えいたします。
 まず、青少年の非行防止対策といわゆるナンパ族の取り締まりについてであります。
 少年非行は、少年人口の急激な減少にもかかわらず、少年の補導人員が増加し、戦後第四のピークと言われ、凶悪、粗暴化、低年齢化など、質量とも極めて憂慮すべき状況にあります。
 これら少年非行の背景には、家庭、学校、地域社会など少年を取り巻く環境に内在する問題や、少年自身における重大な非行に対する抵抗感や規範意識の欠如など、さまざまな問題が複雑に絡み合っているものと認識しております。
 ところで、少年非行には例外なく、前兆、兆しとも言っておりますが、前兆となり得る問題行動がうかがわれます。
 その問題行動の典型として、深夜徘回や無断外泊等があり、その段階において、こうした問題行動に対し、きめ細かに対応する必要があります。
 警察におきましては、そのような問題行動を含め、少年非行の防止対策といたしましては、強さと優しさをいわば車の両輪として、非行少年の早期発見と、彼らが健全に立ち直ることができるように支援する適切な補導活動の強化、ヤングテレホン等による少年相談活動の充実、少年を取り巻く有害環境の浄化を目的とする福祉犯の検挙など総合的な対策の推進、少年の規範意識の向上を図るため、中高校生に対する薬物乱用防止教室の開催、刃物不携帯の指導、呼びかけ等広報啓発活動の推進、少年を暴力団から守るための加入防止、及び暴力団からの離脱対策の推進等に鋭意努めているところであります。
 次に、いわゆるナンパ族等に関する取り締まり対策についてであります。
 ナンパ族等に対しましては、いわゆるたまり場解消のため、彼らが徘回する場所、時間を中心に、整備不良、駐車違反、信号無視などの各種交通違反の取り締まり、深夜徘回による飲酒、喫煙、シンナー吸引等不良行為少年の補導と各種犯罪の抑止に鋭意取り組んでおりますほか、少年のたまり場となりやすい深夜営業所の管理者等との通報連絡等を通じての非行少年の早期発見、補導活動等の諸対策を推進しているところであります。
 先般も、甲府市丸の内一丁目地内数カ所において、警察官など約百名の体制をもって、集中的な交通取り締まり及び少年補導活動を実施し、酒気帯び運転、無免許運転、整備不良等三十件余りの交通違反を検挙するとともに、中学生、高校生を含む七十名余の少年を補導したところであります。
 県警察といたしましては、引き続きこうした諸対策を強力に推進するとともに、状況に応じ、非行少年の集中補導、取り締まりを行うなど、街頭活動をさらに強化してまいる所存であります。
 次に、毒物混入事件の再発防止対策についてであります。
 まず、県内においては、毒物混入事件の発生は認められません。
 なお、これを模倣した異物混入事件や異物混入の疑いがあるとして届け出があった事案は、十月五日現在、十六件の届け出がありましたが、山梨市の事案以外は、いずれも異物の混入は確認されておりません。
 次に、発生した場合の対応ですが、八月十七日に県の関係各課等と事前に対策会議を開催し、情報交換を図る一方、互いの連絡窓口を設定し、事案発生時の具体的な対処方策を申し合わせております。
 実際、山梨市の事件では、早期に大量の捜査員を投入して所要の捜査に当たる一方、まず、問題の飲料水を直ちに鑑定に付し、異物混入の事実を早期に発見し、病院を初め関係機関に所要の通報を行い、早期にマスコミを通じて広報し、県民の方々の注意を喚起したところであります。
 今後も、この種事案発生時には、迅速かつ的確に対応して、早期の事案解決と二次被害の防止を図る所存であります。
 また、この種事案の再発防止対策として、毒物取扱業者に対する取扱品の適正な保管管理等を促すいわゆる管理者対策の強化、関係機関及びスーパー、コンビニ等の食品関係の店舗等に対する警察官の巡回の励行と、関係店舗等に対する自主警戒、自主点検、さらにはビデオ等の設置等の指導、ファクスネットによる販売業者等に対する情報提供及び防犯指導、県教育委員会と連携しての小・中・高校の児童・生徒に対する安全対策の指導の強化、ミニ広報紙、地域安全ニュース等による地域住民の方々に対する注意喚起等の対策を実施しており、今後も引き続きこうした再発防止対策を推進してまいる所存であります。
 以上です。