マッチボックス 1963 2d
(レズニー社)



マッチボックスと言うとミニカーの有名ブランドであるし、現在でもマテル傘下でブランド名は残っているから、知らない人はいないでしょう。
歴史的にはイギリスのレズニー社が1953年にマッチボックスを始め、小スケールのミニカー・シリーズとして現在まで多くのメーカーに影響を与え、元祖的な存在と言われている。

レズニー社のマッチボックスについて古い資料を見たことがないので日本に入ってきたのは何時頃なのかは判らない。何処かでイギリス・コーギーが最も早く日本に上陸したと書いてあったが、何時頃かは記述がなかった覚えがある。
例えば「ホビージャパン」という雑誌があるが、創刊したのが1969年8月で、ミニカー専門誌として始まった。当時は収集している人は沢山いるのに、ミニカーのガイドブック的な商業誌は皆無だったので要望が強かったのだそうだ。よって専門誌が出版される以前の話は資料を探すだけでも大変なのである。
そんな訳で50年代60年代の資料空白時代の日本で流通していたマッチボックスを解説するのは私には困難だ。おまけにレズニー社のマッチボックスのコレクター関係の洋書すら持っていない。
ただ確実にいえることは、少なくとも1963年前後にはマッチボックスは日本に輸入され流通していたということ。その証拠が今回のネタである。

おそらくアサヒ玩具のモデルペット等の国産ブランドが登場する前から日本国内に海外ブランドによるミニカーの注目度が高い時代が既にあった思われる。というより50年代は日本はまだブリキ玩具が主流でダイキャスト・ミニカーは海外ブランドしかない時代だった。ゆえに手頃な価格のマッチボックスが当時のラインナップから外れていたとは考えにくい。正規輸入代理店が当初何処だったかも判らないが、60年代後半には朝日通商が扱っていた。

一応、”MATCHBOX"SERIES INTERNATIONAL POCKET CATALOGUE 「1963EDITION」 「2d」とそのカタログに珍しい日本語解説も添付されていたことから、当時の事情が透けて見えるかもしれないと思い掲載することにした。

<レズニー社のマッチボックス1963年セカンド・カタログ>
トミカにも多大な影響を与えたと考えられるマッチボックス。このカタログも珍しいかもしれ
ないが、カタログ自体はイギリスに沢山残っているでしょう。
それ以上に珍しいと思われるのがそのカタログに挟まれていた日本語解説だ。見開きで4
ページの簡単なものだが、読んでみると興味深い。

日本語解説の全文を掲載しておくので、研究している方は利用してください。
発行会社の記載は何処にもなく解説製作者は定かではないが、朝日通商だろう?としか言えない。

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イギリス製  ”マッチボックス”ミニカーを集めましょう

現在、世界中あらゆる国々でマっチボックスほど人気のあるミニカーはありません。それは種類も多く、仕上がりが美しくできているうえに値段がほかのミニカーにくらべて非常に安いからです。
だから、マッチボックスを一台買った人は、一つの趣味として、次から次へとちがった種類のマッチボックスを集めることに一つの大きな楽しみを見出しています。マッチボックスはその名前のとおり、箱がマッチ箱によく似ている点からそうつけられたのですが、現在では箱のデザインも昔とだいぶちがってきているものの、この可愛らしい名前はいまの箱のデザインにもいきいきと残っています。
さて、マッチボックスのミニカーは、その種類を大きくわけて、マッチボックス・シリーズ、メジャー・バック、イエスターイヤー・モデル、アクセサリー・パック、キングサイズ、ギフトセットの6種類に大別されます。まず、マッチボックス・シリーズは1番から75番までの75種類あり、ミニカーのうちでも比較的小柄で一台一台が非常にきれいにできています。また、メジャー・パックやキングサイズのように比較的大型車種のミニカーなどもマッチボックスのミニカーならでは見られない優秀なものです。さらに、イエスターイヤー・モデルのように昔の自動車や機関車が実物そっくりのままにミニカーとして私たちが手にとってみることができるのもまた一つの大きな楽しみです。ギフトセットはマッチボックスのミニカーがきれいに詰合せてある贈物セットですから、親しい方々へのプレゼントとしては気のきいた美しい贈物になります。
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イギリス製”マッチボックス”ミニカー価格表
1.マッチボックスシリーズ(No.1からNo.75まで各種120円)
 No.1からNo.75の車種がでている。(但し、No.40〜46は空白)

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2.メジャー・パック
 M-1からM-10まで¥200〜400
3.イエスターイヤー・モデル
 Y-1からY-16まで¥150〜350
4.アクセサリーパック
 A-1からA-5まで¥120〜300

5.キングサイズ
マッチボックスの名の由来の外箱
1963年当時の新デザイン箱なのでしょ
うか?
 K-1からK-13まで¥200〜700

<4ページ目>
6.ギフトセット
 G-1からG-10まで¥950〜1400

マッチボックス・ミニカーは毎年、数種類のまったく新しいミニカーが前のミニカーにとってかわったり、また、新製品などが増えています。したがって、カタログにはこれ等最近の変更事項が掲っていない場合があります。また、カタログはイギリスで印刷されたものでありますから、おわかりにくい場合はこの価格表とあわせてごらんください。

マッチボックスシリーズNo.52 レースカー (日本語解説での簡略化した表記)
Maserati Racing Car 64mm 63-1 新品に近い美品だ。当時120円
旧箱はカタログや箱の色と同じ赤だったが2dはイエローになったらしい。

上記のような内容だが、印象的な部分に下線を入れておいた。

文脈からは旧箱マッチボックスが日本で発売されていたかどうかは定かではない。新デザインのパッケージに変更になってから国内発売されているようにも読める?

カタログの「2d」=セカンドの意味も今一私には理解できない。63年にファーストがあってセカンドという意味であろうか?つまり年間数バージョンのカタログが出ていたということなのだろうか?それとも新製品入れ替えがあり1962年版ファーストの次の1963年セカンドということか?日本の事情と言うよりレズニー社の話になるが・・・。
また、6種類のラインや、マッチボックス・シリーズは1番〜75番までを毎年数車種づつ入れ替えていくやり方も継続されており、トミカ、チョロQのお手本になっていることもわかる。

あまり内容のない話になってしまって申し訳ないのだが、自分でももう少し研究して内容を充実させたいと思う。御教授して頂ける方がいらしゃいましたら宜しくお願いいたします。
なお、この63年カタログに載っている数車種は、現在所有していたのでPart2にカタログの「マッチボックスシリーズNo1〜No75)」価格表とPart3に「メジャー・パックとイエスターイヤー・モデル」の価格表と併せて載せておいた。おそらくは掲載のパッケージやミニカーも同時代と思われ時代特定に役立つかもしれない。
作成日2007年4月