山梨県馬術連盟




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【金峰号は元気です】

金峰号(以下、金ちゃんと略記)をお世話させていただいています北軽井沢の宮崎和夫です。本職は真宗大谷派の僧侶ですが、物書きのような・・百姓のような・・。しかしてその正体は・・・ここには馬が3頭、犬が4頭、猫が8匹(うち1匹は長期家出中)、ニワトリ3羽、計17匹の動物たちがいますので、そのお世話をしている「いきもの係」というところです。 ここ群馬県長野原町は例の「八ッ場ダム」で今や日本一有名になった町でして、北軽井沢は標高1100m、浅間高原の一角に位置します。夏は涼しく、馬にとってはもってこいの環境です。但しその分冬は寒いですが(マイナス10度くらい)。 金ちゃんには一昨年の5月19日にお越しいただきました。その節には石黒様、小林様はじめ馬事振興センターの皆様にはお世話になりました。

早いもので、この5月で丸2年になります。 金ちゃんには「ホースセラピー」用の馬として軽い気持ちで来てもらいましたので、金ちゃんの育ての親の堀田先生からお借りしたテレビ番組「飛べ!金峰」のビデオを観るまで、また近隣の乗馬クラブの社長さんやかつて国体の選手として出場したみなさんからお聞きするまでは、まさかそんなすごい名馬とは知りませんでした。みなさん異口同音に「へー、あの金峰が・・・」「金峰を知らない者はこの業界じゃモグリだよ」とおっしゃいます。今でもそんな名馬を私ごとき素人がお世話していていいものなのだろうか、と自問自答しています。 

私は北海道十勝の農家に生まれまして、子供のときはいつも農耕馬がいましたので、馬の世話については多少は分かっているつもりでした。しかし、金ちゃんのお世話を始めて、農耕馬とは全然違うことが分かりました。何ヶ月かは私も戸惑い悩みましたが、当の金ちゃんはもっと困ったと思います。飼い葉一つとっても、たとえば塩を入れすぎたのて塩っぱかったとか、さぞかし頭にきていたことと思います。でも、金ちゃんはとても穏やかで頭のいい馬さんですから、素人のやり方に文句言わず従ってくれました。本当に感謝しています。 

そして、その年の秋、たまたま隣の嬬恋村の道端で飼われていた、肉にされる寸前のポニーとラバの異父姉妹を発見してゆずってもらい、金ちゃんの遊び仲間として迎えたあたりから、金ちゃんはだんだん元気になりました。堀田先生は「仔馬ならペット感覚で飼えるから大丈夫」とアドバイスして下さったのですが、どうしてどうして、以前は山の原っぱで暮していたものですから、特にラバのは「野生児」のオテンバで、気に食わないことがあるたびに蹴飛ばされています。まぁ、金ちゃんが喜んでくれているからいいのですけど。爺ちゃんの金ちゃんにベッタリのラバは「ハイジ」、蹄葉炎のポニーは足が悪いので「クララ」と名づけました。 

昨年春には小淵沢から大豆生田先生に来ていただき、馬たちの話を聞いていただきました。以降、食餌も大きく変えましたので、金ちゃんも無事厳しい冬を2回越すことができました。今年で29歳になりました。いろんな方のご支援をいただき、毎日いっぱいのニンジン、オヤツのリンゴもモリモリ食べています。朝晩の散歩も、手綱をつけなくてもちゃんと自分で往復します。本当に頭のいい馬さんで、私が教えてもらっています。私の先生です。 

私の夢は3つ。 
一つは、金ちゃんに今年からスタートする非行少年などの自立支援プロジェクトの中でセラピーホースとして働いてもらうこと。そのために今年は近くの森に広い放牧場を建設する予定をしています。 
二つは、シンザンの持つ長寿日本記録の36歳を越えること。そのためには、金ちゃんにも無理なローリングを控えてもらいたい。立ち上がるのにひと苦労しています。もしそのまま起きれなかったら・・といつもヒヤヒヤです。 
三つは、金ちゃんの一代記を本にして出版すること。できれば生まれ故郷のオーストラリアから取材を始めて。何とかして生きているうちにと考えています。 

そこで、山梨の金ちゃんに関った皆様、ファンの皆様にお願いです。ぜひ時間を作ってこちらへお越しいただき、金ちゃんを励ました下さい。昔お世話になった皆様のことは金ちゃんもきっと憶えてると思います。また来れないまでも、物心ともに応援していただきたいのです。 私は乗馬では素人に近いので、たまにしか乗ってあげません。たとえば優勝のとき乗った高橋信代さんにでも乗っていただければ、金ちゃんも大喜びだと思います。 

以上、金ちゃんの近況などを書かせていただきました。あとは写真をご覧下さい。 宜しくお願いします。ありがとうございます。 

宮崎和夫

             【金峰号】                       【ポニーとラバ】