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病名別解説
変形性脊椎症
脊椎間狭窄・骨粗鬆症



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 変形性脊椎症・脊椎間狭窄・骨粗鬆症について

変形性脊椎症は、部位による痛み痺れである、脊椎間狭窄、腰痛、座骨神経痛、頸肩腕痛背痛などがあり,朝起床直後は痛のため身体の動きが円滑でないが,動いていると段々に楽になってきて,夕方になると疲れて来て動きが円滑でなく痛んでくるという状態である.これは脊椎の狭窄、頸椎の狭窄といわれて,腰、座骨、頸,肩,腕から手指に及ぶ疼痛,麻痺,循環障害などの神経血管の症状(一側の腰、座骨、間欠性跛行、頸椎から手指,特に指尖のしびれ感,脇痛などから,細かな運動の障害,小筋の萎縮する症状)の原因となる疾患でないかと考えられている.

漢方では「どこが痛いか」よりも「どのような状況で疼痛、シビレが増強する」かによって処方が考案され、全身状態も考え患者に適した処方が選択される。

骨粗鬆法:最近の骨粗鬆症の西洋薬の発達はめざましいものが有るが、漢方薬は副作用無く、老化現象の転ばぬ先の杖として良い処方がある。






変形性脊椎症・脊椎間狭窄・骨粗鬆症


疎経活血湯(そけいかっけつとう)
桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)
独活湯(どっかつとう)
黄耆桂枝五物湯(おおぎけいしごもつとう)
八味丸(はちみがん)
当帰四逆呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくごしゅゆしょうきょうとう)





@疎経活血湯:[解説](万病回春、通風)
方名の様に、経を疎し、経を通じ、血を活かすと云うもので、筋絡中の滞血をめぐらし、風湿を去るという処方である、一般には、お血と水毒があって、さらにそれに冷えが加わり、腰以下に発する痛みを適応とするので、変形性脊椎症、膝関節痛、椎間板ヘルニア腰痛、座骨神経痛などに応用され、足疼加減として応用する。

疎経活血湯:[構成]
当帰(とうき): 地黄(じおう): 蒼朮(そうじゅつ): 川窮(せんきゅう):桃仁(とうにん): 茯苓(ぶくりょう):芍薬(しゃくやく): 牛膝(ごしつ): 威霊仙(いれいせん): 防已(ぼうい):羌活(きょうかつ): 防風(ぼうふう) 竜胆(りゅうたん):生姜(しょうきょう): 陳皮(ちんぴ):白止(びゃくし):甘草(かんぞう):木瓜(もっか):木通(もくつう):黄柏(おおばく):ヨクイニン



A桂枝加苓朮附湯:[解説](勿誤薬室方函口訣)
漢方の名医、浅田宗伯がフランス公使レオン、ロッシュの頑固な腰痛と痺れに使用した漢方薬として有名、公使レオン、ロッシュは落馬による後遺症に悩まされていた、浅田宗伯の施術に感謝し、ナポレオンから銀時計を贈ったという逸話が有る、交通事故外傷、むち打ち症、リュウマチ、神経痛などで「冷えると古傷がうずく」者にあるいは痺れに適応で「胃腸に優しい漢方薬」と覚える。頸椎などの痺れにもよい。

桂枝加苓朮附湯:[構成]
桂枝(けいし):芍薬(しゃくやく):生姜(しょうきょう):大棗(たいそう): 朮(じゅつ):附子(ぶし):茯苓(ぶくりょう):黄耆(おおぎ):



B黄耆桂枝五物湯:[解説](金匱要略)
此の処方は、金匱要略の処方にて、血痺と云う病名に用いる、血痺とはしびれのことである、脊椎の異常に限らず、下肢の知覚鈍麻にもちいる、又主剤の黄耆は皮膚の痒みにも良い、中風のしびれ、麻痺、半身不随など応用範囲が広い。

黄耆桂枝五物湯:[構成]
桂枝(けいし):芍薬(しゃくやく): 生姜(しょうきょう): 大棗(たいそう):黄耆(おおぎ):



C独活湯:[解説](和剤局方)
腎虚、すなわち人体の老化を基礎として、脊柱の骨や支持組織の老化、萎縮、、変形が有り、内因に湿、水滞が有って、それがさらに外因の風寒、湿に犯されて、以下の症状を発する。

<症状として>
腰痛・
腰脚から膝にかけての疼痛、知覚・運動障害・
関節の疼痛、腫脹・
脳血管障害の運動麻痺・
・・・などに用いる

独活寄生湯
:[構成]

当帰(とうき): 川弓(せんきゅう):防己(ぼうい):桂枝(けいし):大黄(だいおう): 独活(どっかつ): 防風(ぼうふう):沢瀉(たくしゃ): 連翹(れんぎょう):黄柏(おうばく): 桃仁(とうにん):甘草(かんぞう):



D鹿茸:「解説」
鹿茸(ろくじょう)は、雄鹿のまだ角化してない幼角(袋角)を乾燥したもので、中国では、腎の陽気を補い、働きを良くする補陽薬として使われています、腰痛、筋肉の低下、骨粗更年期障害、目のかすみ、貧血、めまいなどに敵応します。 鹿茸 腎の陽気を補う補腎薬で、腰以下に発する病気を適応とするので、腰痛などに他の処方と一緒に頻用されています。



E八味地黄丸:「解説」(金匱要略)
骨粗相証において、腰脚から膝にかけての疼痛、知覚・運動障害・など下焦の腎気(腎臓、副腎、性器等の作用を含めた機能)が虚して、夜間多尿、足が冷えたり、煩熱が出たりして、下虚(腎虚=老化現象)のため血行が停滞し、下焦のの弱さを招来した足腰の弱さに応用される。

八味地黄丸:「構成」
乾地黄(かんじおう): 山茱萸(さんしゅゆ): 山薬(さんやく):沢瀉(たくしゃ): 茯苓(ぶくりょう):牡丹皮(ぼたんぴ): 桂枝(けいし):附子(ぶし):



F当帰四逆呉茱萸生姜湯[解説](傷寒論)
 本処方骨粗鬆症に於いて、暖めると痛みが軽減する状態の高齢者、冷えて起きる下腹部疝痛坐骨神経痛腰痛にも応用されています。本処方に附子、黄耆を加味して用いると温める作用を増進することができます、症状に随って応用します。

当帰四逆呉茱萸生姜湯:「構成」
当帰(とうき):桂枝(けいし):芍薬(しゃくやく):木通(もくつう): 細辛(さいしん):甘草(かんぞう):大棗(たいそう):呉茱萸(ごしゅゆ):生姜(しょうきょう):




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参考になる処方名

●防己黄蓍湯  ●桂枝茯苓丸 ●八味丸 ●黄耆建中湯 
●桂枝加朮附湯加黄耆  ●鹿茸●黄耆桂枝五物湯 
●疎経活血湯 ●独活湯 ●大防風湯 
●十全大補湯 ●雪蓮花   ●当帰四逆湯加呉茱萸生姜湯

・・・上記の処方は、選択しえる参考漢方処方です・・・・



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